ケンコートキナーが海外で、XマウントとEマウント用のAPS-Cのマニュアルフォーカスレンズ「SZ 33mm F1.2 X」「SZ 33mm F1.2 E」を正式に発表しました。
・Tokina SZ 33mm F1.2 worldwide sales date announcement(found via PhotoRumors)
- ケンコー・トキナーはXマウント / Eマウント用のレンズ「TOKINA SZ 33mm F1.2」を発売する。発売は2022年6月17日より開始する。SZシリーズはXマウントとEマウント(APS-C)に対応する様々な特徴を持つ製品を提供していく。
- SZ 33mm F1.2は「手頃な価格で優れたボケ味と低照度性能を備えたレンズ」を提供することを主要なコンセプトとしたレンズだ。フルサイズ換算50mmの標準的な画角で、風景、ストリートスナップ、ポートレート、夜景などの幅広いジャンルに対応できる。
- 従来のatx-m 33mm F1.4と比較して、大口径化とマニュアルのフォーカス、絞りの採用により、より魅力的な価格と映像制作における機能性を実現した。
- 「SZ 33mm F1.2」の主な特徴
- 幅広いジャンルに対応する自然な画角
- 動画撮影に最適なフルマニュアルのフォーカスと絞り
- F1.2の明るさにより、速いシャッタースピードと滑らかなボケ味を実現
- 周辺光量落ちが少ない
- 高コントラスト性能
- クリックのない絞りリングと被写界深度目盛りを採用
- 長い回転角のフォーカスリングによる高精度なピント合わせ
- フィルター径62mm、重さ605g、全長87.5mm、最大径71mm、レンズ構成は7群9枚、最短撮影距離0.5m、最大撮影倍率1:10
APS-C用の換算50mmのF1.2のレンズは、XマウントとEマウントの純正にはラインナップされていないレンズですね。製品ページのサンプルを見る限りでは、ボケ味はなかなかよさそうです。
トキナーのSZシリーズのレンズでは、2月に海外で発表された魚眼レンズ8mm F2.8が国内ではまだ発表されていませんが、この33mm F1.2は国内で発表されるのかどうかが気になるところです。
[追記] 国内で「SZ 33mm F1.2 MF」が正式に発表されました(プレスリリース)。受注生産で発売日は6月17日となっています。
さいたまじん
APSのMFレンズですか。トキナーどんどんニッチ路線に傾いているような気が。まぁ、シグタムと正面から勝負しても勝ち目ないのかもしれないけど。
路傍のカメラ好き
この手のニッチ路線だと、TTArtizanやLAOWAみたいな海外製品との戦いになりそうで、競争力を発揮できるのかが気になりますね。
それとトキナーの絞りリングとピントリング、見てみたら結構バラバラでした。
今回のもの(SZ系)はどちらも反時計回り、atx-m系は絞りが時計回り、FIRINのMFレンズは絞りが時計回りでピントは反時計回り。
AT-Xやatx-iは、ピントリングをF用が時計/EF用が反時計と純正に揃えてます。
同一メーカーの現行品でこうもバラバラなのはトキナーくらいでしょうか。各社の純正仕様に揃えているなら凄いことですがそうでもなさそうで、よくわかりません。AT-Xなどもズームリングは一律で時計回りですし……
ASA
コシナや中華系など他のメーカーが似たようなスペックのレンズで200g前後になってることを考えたら、収差を徹底的に抑え周辺画質を維持しボケを良くするのに、かなりの硝材が必要だとわかりますね。これでもしフルサイズ向け&AF搭載なら、1Kgには達するくらいの光学スペックを有しているだろうと推測できます。
karatake
最近のトキナーレンズはビルトロックス等中韓のOEMのイメージがあるのですが、これもそうなんですかね?
SA-11
フォーカスリングにちゃんと目盛りが振ってあるのは好感なのですが、絞りリングにAのポジションを作るなりして、完全マニュアルレンズにするのは避けて欲しかった。なんだかレンズを開発する体力が落ちているのかな?と心配になります。
バフ
トキナーはロゴも含めてデザインが定まりませんね。
FiRIN、OPERA、ATX-M、ATX-i,AT-X・・・がある中でのSZがAPS-CのMFレンズってわかりにくいです。
ATX-Mは、VILTROXのOEMが多いですが、VILTROXは光学性能は良いのにデザインで損している代表メーカーなので、ATX-Mが欲しくなります。
シグマが成功している理由としてデザインの統一があると思うので、トキナーも外観だけでトキナーブランドだ、と安心できるといいな。
管理人
ぽにょさんへ
ご指摘ありがとうございました。SZ 8mm F2.8とSZ 33mm F1.2の記事を更新しました。