キヤノンの「14mm F2.8」「16mm F2.8」「18mm F2.8」「20mm F2.8」の特許出願

キヤノンが「14mm F2.8」「16mm F2.8」「18mm F2.8」「20mm F2.8」の実施例を含む、コンパクトで高性能な広角レンズの技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:キヤノン株式会社
    公開番号:P2022085382
    出願番号:P 2020197034
    公開日:2022-06-08
    発明の名称: 光学系及びそれを有する撮像装置

  • 【課題】広角レンズにおいて、小型軽量で高い光学性能を有する光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
  • 近年、撮像装置に用いる広角レンズ系において、レンズ全体が小型でありながら、より広い範囲を撮影可能にするために、広画角化が求められている。
  • レンズ径の小型化と広画角化、及び高い光学性能を実現するためには、絞りを適切に配置し、絞りより物体側に配置する光学系の負の屈折力を適切に配置することが必要となる。

  • 実施例1(18mm F2.8)
    焦点距離 18.20
    Fナンバー 2.90
    半画角 45.00
    像高 18.20
    レンズ全長 63.45
    バックフォーカス 12.94

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  • 実施例2(14mm F2.8)
    焦点距離 14.28
    Fナンバー 2.91
    半画角 51.88
    像高 18.20
    レンズ全長 57.50
    バックフォーカス 10.97

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  • 実施例3(16mm F2.8)
    焦点距離 16.48
    Fナンバー 2.90
    半画角 47.84
    像高 18.20
    レンズ全長 63.19
    BF 12.54

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  • 実施例4(20mm F2.8)
    焦点距離 20.10
    Fナンバー 2.91
    半画角 42.16
    像高 18.20
    レンズ全長 63.55
    バックフォーカス 14.51

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  • 実施例5(20mm F2.8)
    焦点距離 20.59
    Fナンバー 2.91
    半画角 41.47
    像高 18.20
    レンズ全長 64.11
    バックフォーカス 15.86

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16mmのレンズ構成は既存のRF16mm F2.8 STMに非常によく似ていますね。いずれの実施例も像高はフルサイズには足りていませんが、収差図を見ると歪曲が極端に大きいので、周辺部は歪曲補正で切り取って使う設計のようです。これらのレンズの全長は、RFマウントのバックフォーカスの長さ分を除くと、4cm前後で極めてコンパクトですね。14mm F2.8や20mm F2.8など16mm F2.8以外の広角レンズも製品化されるのか気になるところです。