交換レンズの販売が本格的に回復、販売本数シェアトップはマウント別ではEマウント、メーカー別ではキヤノン

BCN+Rに、交換レンズの販売状況とメーカー別のシェアに関する記事が掲載されています。

交換レンズが「コロナ明け」──5月、前年比で大幅増

  • 交換レンズ市場が「コロナ明け」を迎えた。この4月と5月は連続して販売本数・金額がそろって前年比増を維持している。特に5月は本数前年比で120.6%、金額で133.9%を記録。税抜き平均単価も7万5000円前後まで上昇してきた。ここに来て本格的な回復期を迎えつつある。
  • 要因の一つとして、レンズ交換型カメラ本体の回復が挙げられる。レンズ交換型カメラの販売前年比はこの5月、台数で107.8%%、金額で118.9%と、こちらも1年ぶりにそろって前年を上回った。

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  • 5月のレンズマウント別販売本数構成比TOP3では、ソニーのEマウントが32.0%でダントツ。続いてマイクロフォーサーズマウントで17.1%、3位がキヤノンのEFマウントで12.3%だった。3位に一眼レフ用マウントが登場していることからもわかる通り、一眼レフ用レンズが交換レンズ市場を底支えしているともいえる。
  • メーカー別のシェアもこのところ大きく変動している。5月のトップは16.1%のキヤノンだが、2位に15.8%とタムロンが僅差で迫っている。同じくレンズメーカーのシグマが14.1%で3位。若干シェアを落としてきたものの、ソニーが13.3%で4位、ニコンが12.5%で5位と続く。

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  • 売れ筋の特長は、高価格モデルがランキング上位に来ていること。トップ2は比較的安めのモデル。しかし3位、4位は平均単価9万円台前半の製品だ。こうした高価格帯製品の好調も、レンズ市場の回復に寄与している。

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国内のカメラや交換レンズの販売が回復してきているようですが、この動きが続くのか一過性のものなのか気になるところですね。

マウント別の販売本数シェアでは、Eマウントがトップでタムロン、シグマのサードパーティー勢は相変わらず強いという印象です。2位はm4/3マウントでOMDSが健闘していますね。3位はEFマウントで、キヤノンは今でもRFマウントよりEFマウントのレンズの方が売れているのが少々意外でした。

メーカー別シェアではキヤノンが16.1%でトップですが、タムロン(15.8%)、シグマ(14.1%)、ソニー(13.3%)、ニコン(12.5%)とのシェアの差は小さく、大混戦となっていますね。