富士フイルムがブロックチェーン技術を活用してデジカメ部品の供給網を最適化

ニュースイッチ(日刊工業新聞)に、富士フイルムのデジタルカメラ部品のサプライチェーンに関する記事が掲載されています。

デジカメ部品の供給網を最適化、富士フイルムがブロックチェーン活用

  • 富士フイルムホールディングスはデジタルカメラ部品の調達管理にブロックチェーン(分散型台帳)を活用した共通プラットフォームを2023年度に導入する。
  • 運用開始時は1次サプライヤー複数社が参画。取引情報の透明性を確保するとともに、調達計画や生産状況などを即時共有してサプライチェーンの最適化につなげる。
  • 自然災害や国際情勢などのリスクが高まる中、調達懸念を最小限に抑え、納期直前に部品の需給逼迫が判明するなどの事態を防ぐ。データの不正な書き換えが難しいブロックチェーンの特性を生かし、取引情報の信頼性を担保する。生産・流通に関わる計画や履歴をリアルタイムで管理して、課題である情報共有の遅れによる在庫不足・在庫過剰の発生を抑える。
  • 取引自動化にも対応する。実証実験では発注から生産開始までの期間が短縮されるなどの成果がみられた。本格運用後は対象製品の拡大などを視野に入れる。

 

ブリックチェーンはビットコインなどの仮想通貨で活用されている技術ですが、サプライチェーンのマネージメントでもこの技術の活用が始まっているようですね。

最近は富士フイルムのデジカメもかなり厳しい供給不足に陥っていますが、ブロックチェーン技術をサプライチェーンのマネジメントに導入することで、供給不足の改善が見られることに期待したいところです。