キヤノンのフォーカスブリージングの電子補正の特許

キヤノンがレンズ交換式カメラでフォーカシングによる画角の変動(フォーカスブリージング)を補正する技術に関する特許を取得しています。

IP Force

  • 特許権者:キヤノン株式会社
    特許:7086571
    公開番号:P2019092119
    出願番号:P 2017221284
    登録日:2022-06-10
    発行日:2022-06-20
    発明の名称: 撮像装置、レンズ装置およびこれらの制御方法

  • 本発明は、撮像装置により得られた画像の倍率を補正する技術に関するものである。
  • デジタルカメラなどの撮像装置における、レンズ光学系全体の焦点距離(以下、実焦点距離)によって、画角が変動し、撮像素子に形成される被写体像の倍率に変動が生じることが知られている。実焦点距離は、ズームレンズの位置だけでなく、フォーカスレンズの位置に依存する焦点位置によっても変化する。このため、フォーカスレンズの位置の変化によって、画角の変動が生じてしまう。
  • 特に、動画撮影時においては、画角の変動が動画として記録されてしまうため、画角の変動が動画品質の低下に繋がり得る。このことから、画角の変動による動画品質の低下を低減する技術が望まれている。
  • 本発明は、レンズがカメラに対して交換可能であるカメラシステムにおいても、画角の変動による動画品質の低下を低減することができる撮像装置、レンズ装置およびこれらの制御方法を提供することを目的とする。

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フォーカスブリージングの電子補正は既にソニーがα7 IVに採用していますが、キヤノンがレンズ交換式カメラのフォーカスブリージングを補正するための特許を取得しているので、ソニーと同じような自動補正の導入を考えているのかもしれませんね。

最近のレンズは、フォーカスブリージングに配慮した設計のレンズが増えていますが、将来は各社ともに電子補正に任せる方向に行くのか興味深いところです。