DigitalCameraWorldに、ソニーのAPS-C用の広角パワーズーム「E PZ 10-20mm F4 G」のレビューが掲載されています。
・Sony E PZ 10-20mm F4 G review
- このレンズは最小最軽量がうたわれているパワーズームで、換算15-30mmの超広角レンズとしては驚くほどコンパクトだ。
- 個人的にパワーズームは好きではないが、このレンズの電子式ズームリングは驚くほど反応がよく、回転の速度と大きさをズームの焦点距離にそのまま反映させる。また、ズームレバーも搭載されており、ズーム速度を調整できるので、動画撮影時にもギクシャクした動きになるのを防ぐことができる。
- ツインリニアステッピングモーターによるAFは超高速で高精度だ。
- 手ブレ補正は搭載されていないが、ソニーのAPS-C機はIBIS非搭載機が多いので、この点では問題があるだろう。
- 小型軽量のレンズにもかかわらず鏡筒の造りは実に頑丈に感じる。カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンやAF/MF切り替えスイッチが搭載され、ハンドリングは洗練されているが、絞りリングが無いのは残念だ。
- インナーズーム、インナーフォーカスなので、ズーミングやフォーカシングでレンズは伸びない。
- 実写テスト:このレンズ最近登場したE11mm F1.8やE15mm F1.4のような恐ろしいほどのシャープさは無いが、それに非常に近い性能で、ズーム全域で画面全体で非常に素晴らしい解像力だ。色収差はズーム域や絞り値にかかわらず完全に無視できるレベルだ。唯一の光学的な欠点は、ズームの広角側半分の範囲でタル型の歪曲が極めて大きいことだ。このレンズは、E11mmやE15mm、その他の多くのミラーレス用レンズと同様に自動補正に強く依存している。
- ラボテスト(解像力):広角端は解像力が低くなる焦点距離だが、それでもなおF4開放から画面の隅まで極めて良好な解像力だ。
- ラボテスト(色収差):焦点距離や絞り値にかかわらず色収差はほとんど見られない。この点では、光学設計は極めて優秀だ。
- ラボテスト(歪曲):10~12mmの範囲ではタル型の歪曲が極めて大きいが、16~20mmの範囲ではずっと良く補正されている。歪曲の補正を電子補正に頼っているのは小型軽量化の代償だ。
- 結論:このレンズでまず驚いたのはその小ささで、超小型の標準キットズーム並みのサイズだ。このような小さなレンズでF4通しでこれだけのズーム域を電動ズームで実現したソニーは実にすごいと思う。このレンズは全体的な性能は非常に優れており、APS-C用としては高価だが、それだけの金額を払う価値は十分にある。
- 良い点:素晴らしい画質とハンドリング、滑らかで静かなAFとズーム、極めてコンパクト。
- 悪い点:パワーズームはスチルには不向き、絞りリングが無い、手ブレ補正が無い。
設計の難しい超広角ズームで、これだけ小型軽量しつつ非常に高い光学性能を実現しているのはすごいですね。電子式のズームリングはスチル用としては従来型のズームには及ばないようですが、動画とスチルの両方で使えるズームとしては電子式ズームリングは上手い落とし所かもしれませんね。歪曲に関しては、これだけ小型軽量化されているので、電子補正に頼っているのは仕方のないところです。
アリ3
1635F4Gも同じような評価でしたね。小型軽量は正義です笑、最近はフルサイズからapscへ逆以降しようか考えてます笑
ちなみにパワーズームをマルチセレクターにカスタム割り当てすると親指だけでズームが完結するのでオススメです!
hideki
α7ⅳでの運用がいいです。aps-cにこだわるよりIBiS搭載が多いとの高画素機は動画の形式的からSUPER35mmになったりしますから公式動画にもα7ⅳ使われてますし。