富士フイルムが「instax mini EVO」の大ヒットでコンデジの販売台数シェアトップに躍り出る

BCN+Rに、コンパクトカメラの販売台数シェアと、富士フイルムの「instax mini EVO」のヒットに関する記事が掲載されています。

カメラ生き残りのヒントは「チェキ」に学べ

  • コンパクトデジカメに久々の大ヒット商品が誕生した。富士フイルムの「instax mini Evo」だ。昨年12月3日の発売直後から人気が沸騰。「当初計画の2倍以上売れている」状態だ。このため12月、コンパクトデジカメで富士フイルムのメーカーシェアを26.8%まで押し上げ、一気にトップに躍り出た。

compactcamera_share_bcn_202106-202206_001.jpg

  • 機種別シェアでも14.9%とダントツ。翌1月はメーカーシェアこそソニーにトップを譲ったものの、機種別では13.8%でトップシェアを維持した。
  • 富士フイルムの高井隆一郎 統括マネージャーは「あえてアナログ感を演出した。レンズを回したりダイヤルを回したり、プリントする際にレバーを回したりというステップを増やした。使う面白さを入れ込んだ」ことが奏功したと話す。
  • あまりの人気に折からの半導体不足なども加わり生産が追い付かず、2月以降は販売が失速。品薄状態が続いているが、この6月には19.7%のシェアを獲得し再び首位の座を奪還した。
  • 「スマホでもデジカメでもできない唯一無二の製品をつくろう、という製品企画が狙い通り刺さった」と話す高井 統括マネージャー。この言葉にカメラが生き残るためのヒントがある。

 

スマートフォンの影響でコンパクトカメラの市場は急速に縮小していますが、富士フイルムはその場でプリントできるデジカメという戦略で上手く立ち回っているようです。それにしても「instax mini EVO」1機種で、コンデジ全体の14.9%(ピーク時)の販売台数シェアを占めているのはすごいですね。