リコーはカメラ事業からの撤退は視野にない

Yahooニュース(Impress Watch)に、リコーイメージングの赤羽社長のインタビューが掲載されています。

リコーイメージング赤羽社長に狙いを聞く

  • 「市場規模の縮小は事業環境の変化によるものですから、我々だけの力でコントロールはできません。リコーのカメラ事業が大きな変接点を迎えていることは確かですが、事業撤退は視野にありません。我々が取り組もうとしているのは、新しい市場環境の中でカメラブランドを持続させるため、"カメラ事業の形"を変えることなんです(赤羽氏)」

  • 「市場が拡大している中で売上を伸ばしていくことは、実はそれほど難しくありません。しかし現在、売上規模そのものを拡大する戦略ではうまく機能しません。まずはリコーイメージングの製品を購入してくれる方に、次もPENTAXやGRを選んでもらえるようにする。顧客とのエンゲージメントを強化し、我々のブランドがいいな、好きだなと思ってくれる方々を増やしていくことができれば、その周辺にいらっしゃる写真が好きな方々も含めてユーザー基盤を強化できます。成長を前提に、リコーのカメラを知らない人に製品を売るという考え方を変えようと考えました(赤羽氏)」

  • 「どのカメラも同じ方向を向いているようで、それぞれに異なる考え方で製品は作られています。PENTAXの長年のユーザーは、彼らにしかわからない価値観でPENTAXの製品を見てくれています。その部分をもっと掘り下げ、共有して、工房的な価値観で次世代、次次世代の製品を作り上げていきます」

 

リコーがカメラ事業の新体制への移行を発表してから、カメラ事業の将来を不安視するような声も結構あったようですが、今回のインタビューでリコーイメージングの社長がカメラ事業撤退はないと明言していて、今後の方針について熱く語っているので、リコー/ペンタックスのファンはまずは一安心ですね。

今後は製品を幅広く売ることは考えずに、リコー/ペンタックスのファンをターゲットにした製品造りをしていくようですが、どのような製品を考えているのか興味深いところです。