カメラメーカーは動画志向のカメラに音声モニタリング機能を付けるべき

DPReviewに、vlogカメラのオーディオ機能と、Z30のウィンドシールドに関するメーカーに対する意見記事が掲載されています。

It's time to take audio seriously

  • カメラのオーディオ機能について、カメラメーカーにぜひ聞いてもらいたいことがある。もし動画撮影するのに適したカメラを発売しようとしているなら、そのカメラには音声をモニターする手段が必要だ。

    テレビからYouTubeに到るまでの多くの視聴者は、画質の低さには寛容だが音質にはそうではない。オーディオのモニタリングは、マイク入力レベルの設定だけでなく、邪魔なバックグラウンドノイズの有無をチェックすることでもある。服にマイクのケーブルがこすれる音や、突然の風などメーターだけでは判断できないノイズだ。

    EOS 5D Mark II にもヘッドホン端子がなかったが、後継機では搭載された。初期の動画機能搭載カメラではヘッドホン端子が無いのは、動画が使われるかどうかも分からなかったし、カメラへの搭載の前例がなかったので無理もないことかもしれない。

    しかし、ソニーZV-1やパナソニックG100、ニコンZ30などは明らかに動画用として販売されているカメラなのに、未だに音声をモニターする手段がない。これは、まさに○○○(暴言なので伏せ字)だ。

    特定のメーカーを非難するつもりはないが、これらのカメラのメーカーにはビデオカメラを製造しているメーカーもあり、メーカーが動画を使う人に出会ったことが無いわけではないだろう。

    私の意見としては、箱に「4K」と書いてあるモデルには、何らかのモニタリング機能をつけるべきだと思う。スペースの関係で端子を付けられない小型モデルもあるし、低価格を実現するために設計されたモデルも数多くある。しかし、今日、最廉価モデルでさえUSB-C端子があり、ほぼBluetoothが搭載されている。

    Bluetoothでモニタリングを可能にするにはどれだけコストがかるだろうか? USB-Cでオーディオ出力をするにはどれほどの作業が必要なのだろうか? これらの解決策はハイエンド機では受け入れられないが、安価なモデルでは完璧である必要はなく、後々の面倒を避けるために(簡易的なモニタリング機能は)とても価値のあるものだ。

    ハイエンドモデルで4チャンネルオーディオやXLRマイクアダプターが提供されているのは喜ばしいことだが、カメラメーカーには我々の意見に耳を傾けて(ハイエンド以外の機種にも)録音している音声を聞くことができるようにして欲しいものだ。

  • Z30 のウィンドスクリーンについて:Z30には素晴らしいステレオマイクが搭載されているが、ウィンドスクリーンが10ドルのオプションとなっている。vlogはZ30の存在意義の大部分を占めているのだから、このおそらく実質3ドル程度のウィンドスクリーンは同梱したらいいのではないか。ウィンドスクリーンをオプションにするのは、レンズキャップを付けないでレンズを販売するのと同じことだ。

 

Z30のインプレでもヘッドホン端子が搭載されていないことが指摘されていましたが、DPReviewは、vlog機に音声のモニタリング手段が無いのは受け入れられないと考えているようですね。

とは言え、vlogの撮影ではヘッドホン端子を使用してモニタリングするケースはあまり多くないようなので、コストダウンや小型化などを考えると、非搭載にするのも分からないではありませんね。実際に「ヘッドホン端子が搭載されている」という理由でZV-E10を選ぶ人がどれくらいいるのか興味深いところです。