富士フイルム「X-H2S」は価格に見合う価値のある製品

価格.comマガジンに富士フイルム「X-H2」のレビューが掲載されています。

富士フイルム「X-H2S」発売前レビュー!

  • 数多くの性能向上の中で特に注目したいのがAFだ。実際に使ってみても、AFの速度・精度の両面が大きく底上げされていることを実感できた。
  • 被写体検出AFは、被写体が小さい状態だと、時折、前後に細かくフォーカスがブレることがあるものの、動く被写体に対してもレスポンスよく検出・追従してくれる。初搭載の機能としては十分な性能を実現していると感じた。
  • 動体の追従性の高さとあわせてお伝えしておきたいのが、暗所や低コントラスト下でのAF性能の向上だ。従来モデルであれば、「この暗さではピントが合わないだろう」と思うような暗い状況でも、気持ちよくピントが合うことが多く、印象に残った。

  • バッファメモリーを強化しており、CFexpress Type Bカードで試してみたが、ほぼスペックどおりで、約40コマ/秒連写時は、JPEGだと5秒近く、ロスレス圧縮RAWだと4秒程度連写を続けることができた。RAW+JPEG(ロスレス圧縮RAW)では、試した限り3秒程度(130枚程度)といったところ。
  • 約20コマ/秒連写時の連続撮影可能枚数はJPEG/圧縮RAW/ロスレス圧縮RAWが1000枚以上、非圧縮RAWが1000枚という、ほぼ際限なく連写できるスペックになっている。

  • 特に印象に残ったのが、電子ビューファインダー(EVF)だ。中心から周辺までとてもクリアな"見え"を 実現している。間違いなく、「Xシリーズ」として史上最高のファインダーだ。
  • 操作感でボタンの唯一気になったのは、背面のフォーカスレバーの動作が若干軽く、フォーカスエリアを移動する際に、狙った位置から行き過ぎてしまうことがあったことくらい。それ以外は全体的に操作感がよく、ハイエンド機であることを感じさせてくれた。

  • 画質面ではディテールの再現性が高く、オートホワイトバランスの精度がよいことが印象に残った。
  • 今回試用してみて、その期待に応える、すばらしい仕上がりのカメラという印象を受けた。性能が高いのはもちろんのこと、EVFを含めて操作感がよいのが魅力で、使っていて楽しくなるカメラだ。価格に見合う価値のある製品と言ってよいだろう。

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X-H2SのAFは低照度時含めて優秀なようですね。連写もバッファが十分な大きさで、動体の撮影はかなり期待できそうです。EVFもハイエンド機に相応しい見えのようで、全体的にこれまでのXシリーズよりもワンランク以上底上げされているという印象です。