シグマ「24mm F1.4 DG DN Art」は高画質で素晴らしいハンドリング

ePHOTOzineに、シグマのE/Lマウント用の新しい広角単焦点レンズ「24mm F1.4 DG DN Art」のレビューが掲載されています。

Sigma 24mm F/1.4 DG DN Art Lens Review - Performance

  • 鏡筒の造りは非常に良く印象的だ。重さはわずか510g(Lマウントは520g)だ。フィルターは前面の72mmのフィルター枠と、後部のゼラチンフィルターホルダーの2箇所に装着できる。
  • フォーカスリングは電子式で予想通りの非常に滑らかな動きだ。フォーカスリングはいくらか硬くなったが、以前のものは簡単に動いてしまったので適切な対応だと思う。最短撮影距離は25cmで、最大撮影倍率は1:7.1だ。
  • AFはステッピングモーターで、高速で作動音はほとんどしないので、ビデオグラファーに高く評価されるだろう。

  • 中央の解像力はF1.4とF2で素晴らしい値(excellent)、F2.8からF5.6で際立った値(outstanding)、F8で素晴らしい値(excellent)、F11とF16でとても良好な値(very good)だ。隅はF1.4ではそこそこの値(fair)、F2からF8ではとても良好な値(very good)、F11とF16では良好な値(good)だ。全体として魅力的な解像力でシャキっとした画質だ。特に画面の中央の解像力は輝いている。

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  • 色収差は自動補正を無効にして計測した。中央の色収差はゼロに近く、隅はいくらか色収差が見られるが、これは必要ならカメラ内か後処理の補正で解決できる。
  • 歪曲は0.86%の広角レンズとしては非常に穏やかなタル型で、建築物の写真でも良好に見える。
  • ボケは焦点距離が長いレンズのような際立った滑らかさではないが、滑らかだ。
  • フレアは良く抑えられており、ほとんどの状況でコントラストは良好に維持されている。画面内や画面の隅に非常に明るい光がある場合は、光源の周りにベールがかかったようになる。
  • 周辺光量落ちは開放で-2.4stopで目に見えるが、絞るとすぐに改善し、F4以上では穏やかで、24mmとしては余裕で許容範囲内だ。

  • 24mm F1.4 DG DN Artは良好な造りで、ハイクオリティでハンドリングも素晴らしいので、フルサイズ用の高品質な24mmレンズを探している人には候補リストの上位に入るだろう。素晴らしくハイクオリティな画像が得られるレンズで、大いに推薦する。
  • 良い点:素晴らしい~際立った解像力、中央の色収差が少ない、周辺光量落ちが穏やか、フレアが少ない、心地よいボケ、高品質な造り、LマウンバージョンはUSBドックに対応する、ロック機能付きの素晴らしい絞りリング、フォーカスリングロック機構、速くほとんど無音のAF、防塵防滴、非常に安価。
  • 悪い点:隅の色収差が目に付く。

 

24mm F1.4 DG DNは中央は開放から申し分のない解像力ですが、隅は開放では良い(good)にも達しない値で、最新の単焦点レンズにしては少し低めの値という印象です。広角レンズなので、解像力チャートをかなり近距離で撮影しているのが影響している可能性があるかもしれません。

このレンズは実写では非常にシャープですが、隅はラボテストの結果と同様に、倍率色収差が少し目立ち気味に見えます。ボケは玉ボケは少し輪郭が付きますが、後ボケは広角としてはとても綺麗ですね。