キヤノンが「16mm F2.8」「18mm F2.8」「19mm F2.8」「24mm F1.8」などの実施例を含む、手ブレ補正時の画質劣化を防ぐ技術のための特許を出願しています。
- 出願人:キヤノン株式会社
公開番号:P2022125455
出願番号:P 2021023046
公開日:2022-08-29
発明の名称: 光学系及びそれを有するレンズ装置、撮像装置 - 【課題】広画角、小型軽量、像ぶれ補正時の周辺画質劣化を抑制しつつ非防振時に高い光学性能を有する光学系及びそれを有するレンズ装置、撮像装置を提供すること。
- 従来、像ぶれを補正する手段として光学系の一部をシフトさせるレンズシフト式の防振機構や撮像素子をシフトさせるセンサーシフト式の防振機構が知られている。中心射影方式の光学系では、光学系に入射する光線の入射角の変化に対する像点の移動量は撮像面上で一様にならないため、防振機構によって撮像面中心の像ぶれ補正を行っても撮像面周辺には像ぶれが残存してしまう。
- 本発明によれば、広画角、小型軽量、像ぶれ補正時の撮像面周辺の画質劣化を抑制しつつ非防振時に高い光学性能を有する光学系及びそれを有するレンズ装置、撮像装置を提供することができる。
- 実施例1(24mm F1.8)
焦点距離 24.22
Fナンバー 1.85
像高 19.38
レンズ全長 85.24
バックフォーカス 12.06
- 実施例3(19mm F2.8)
焦点距離 19.48
Fナンバー 2.88
像高 18.60
レンズ全長 73.01
バックフォーカス 12.19
- 実施例4(16mm F2.8)
焦点距離 16.48
Fナンバー 2.91
像高 17.90
レンズ全長 61.37
バックフォーカス 10.49
- 実施例8(18mm F2.8)
焦点距離 18.77
Fナンバー 2.91
像高 18.80
レンズ全長 69.89
バックフォーカス 8.52
特許の光学系は手ブレ補正時の周辺部の画質低下を防ぐためのもので、キヤノンは広角・超広角レンズの手ブレ補正に引き続き力を入れていくようですね。
RF24mm F1.8やRF16mm F2.8は既に製品化されていますが、特許の実施例はこれらの製品とはいずれも別の光学系のようです。18mm F2.8や19mm F2.8はまだRFレンズで製品化されていませんが、これらのレンズも製品化されるのか気になるところです。
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