シグマのAPS-C用の「13mm F2」、フルサイズ用「18mm F2」の特許出願

シグマがAPS-Cミラーレス用の「13mm F2」とフルサイズミラーレス用「18mm F2」「20mm F2」「21mm F2」「24mm F4」の広角単焦点レンズの実施例を含む、ミラーレスカメラで小型で良好な光学性能を得るための技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社シグマ
    公開番号:P2022111664
    出願番号:P 2021007243
    公開日:2022-08-01
    発明の名称: 結像光学系
  • 【課題】小型であり、良好な光学性能を得ることが可能な、ミラーレスカメラに最適な結像光学系を提供する。
  • 特許文献1で開示されている結像光学系は、フォーカス群が1枚の負レンズで構成されているため重量が軽減されフォーカシング速度や停止位置精度の向上は見込まれる一方、特にフォーカシング時の倍率色収差変動が大きいという問題がある。
  • また、特許文献2や3で開示されている結像光学系は、フォーカシング時の収差変動は抑えられているがレンズ全系の全長が長いという問題がある。
  • そこで、本発明は、従来の結像光学系の課題を解決し、小型であり、良好な光学性能を得ることが可能な、ミラーレスカメラに最適な結像光学系を提供することを目的とする。

  • 実施例1(24mm F2 フルサイズ用)
    焦点距離 23.99
    Fナンバー 2.05
    全画角2ω 90.09
    像高Y 21.63
    レンズ全長 90.81

sigma_patent_2022111664_001.jpg

  • 実施例2(13mm F2 APS-C用)
    焦点距離 13.45
    Fナンバー 2.06
    全画角2ω 99.09
    像高Y 14.20
    レンズ全長 75.01

sigma_patent_2022111664_002.jpg

  • 実施例3(20mm F2 フルサイズ用)
    焦点距離 20.68
    Fナンバー 2.06
    全画角2ω 98.57
    像高Y 21.63
    レンズ全長 90.81

sigma_patent_2022111664_003.jpg

  • 実施例5(21mm F2 フルサイズ用)
    焦点距離 21.11
    Fナンバー 2.06
    全画角2ω 97.40
    像高Y 21.63
    レンズ全長 90.81

sigma_patent_2022111664_005.jpg

  • 実施例6(18mm F2 フルサイズ用)
    焦点距離 18.62
    Fナンバー 2.06
    全画角2ω 104.45
    像高Y 21.63
    レンズ全長 90.81

sigma_patent_2022111664_006.jpg

APS-Cミラーレス用の13mm F2はVlog用に良さそうなレンズですね。フルサイズミラーレス用の実施例では、20mm F2の実施例が現行の20mm F2 DG DNのレンズ構成とほぼ同じなので、フルサイズのレンズ群はI Seriesのレンズ用の特許出願のようです。

21mm F2は現行の20mm F2とスペックが近すぎるので、製品化はされないと思いますが、18mm F2は製品化されるのか気になるところです。いずれのレンズも収差図を見ると歪曲はかなり大きいので、電子補正前提レンズですね。