ソニーの受注再開を受けてミラーレスカメラの販売台数シェアが急回復

BCN+Rに、一眼レフとミラーレスカメラ、コンパクトカメラの販売の割合と、メーカー別のミラーレスカメラの販売台数シェアに関する記事が掲載されています。

迫力あるカメラで「ニコン撤退」の誤報を吹き飛ばせ

  • デジカメのタイプ別で販売金額構成比を集計したところ、2022年6月、ミラーレス一眼が60.3%、コンパクトが29.3%、一眼レフが10.3%と、ミラーレス一眼の販売金額構成比が初めて6割を超えた。
  • 3年間の販売金額推移をタイプ別でみると、コンパクトが45.5%減、一眼レフが69.3%減といずれも大幅に売り上げが減少した。一方、ミラーレス一眼は6.9%減と1桁減に踏みとどまっている。
  • 縮小市場にあって、販売金額でわずか1割にすぎない一眼レフの開発継続は、ニコンに限らずどんなメーカーでも困難だろう。

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  • 販売台数シェアの争いは1位キヤノンと2位ソニーの間でし烈。ソニーは昨年、部材調達の不調から一部製品の受注を停止し大きくシェアを落とした。しかし、受注再開を受けこの6月は急回復。3位のOMデジタルソリューションズも、ソニー不在でシェアを伸ばしていたがソニーの復帰でシェアを落とし始めている。以下パナソニック、ニコン、富士フイルムと続く。
  • フィルムカメラも含め一眼レフ全盛時代はキヤノン、ニコンの2強時代が長らく続いた。ところが、キヤノン、ソニーの2強の前に、ニコンは5位、6位のシェアに甘んじている状態だ。

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BCNのデータによると、現在、一眼レフの販売台数は10%とミラーレスの6分の1まで縮小していて、この市場規模になると、大手メーカーが一眼レフの新機種を投入してランナップを維持するのは難しいのかもしれませんね。

カメラの販売台数シェアでは昨年の秋以降、主要機種の受注停止の影響でソニーが急激にシェアを落としていましたが、受注が再開した6月には急回復していて、ソニーの人気は健在であることが見て取れますね。