キヤノン「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」は期待以上の高解像力

価格.comマガジンにキヤノンの新しい広角単焦点レンズ「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」の発売前レビューが掲載されています。

「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」発売前レビュー

  • 特徴としては、まず、そのサイズ感があげられる。74.4(最大径)×63.1(長さ)mmで重量約270gという小型・軽量を実現。メーカー純正の24mm/F1.8レンズはいずれも全長が70mm以上で、重量も300~400gを超えていることからも、本レンズがメーカー純正品として際立った小型・軽量化を達成していることがわかるはずだ。
  • 機能面では、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影に対応するのが大きな特徴。最短撮影距離は0.14mで、レンズ先端からは最短4.2cm程度の距離まで被写体に接近することが可能だ。

  • 「期待以上」と感じたのは解像力の高さ。作例は、いずれの写真も、ピント位置前後での軸上色収差が比較的よく抑えられており、とてもシャープな画質に仕上がっている。さすがに、ボケの輪郭には色付きが残ることがあるものの、サイズ感を考慮すると解像力にすぐれたレンズと言えよう。
  • カメラの周辺光量補正をオンにすると、絞り開放でも、周辺光量落ちは大幅に改善する。ただ、青空が画面に入る場合などは、周辺光量補正を使っても光量落ちが気になる時がある。
  • 電子補正が前提のレンズのため、歪曲収差はカメラ側の補正によって抑えるようになっている。少し収差を残すことで写真として自然な印象になるように設計されているようだ。
  • 逆光にはそれほど強くなく、太陽など強い光源が画面にあるとゴースト・フレアが発生する。

  • AFは、スピーディーな動作だった。ギアタイプのSTMを採用しているため、駆動音はそれなりに出るし、フォーカスブリージング)も発生するものの、静止画撮影では十分なAF性能だと感じた。
  • 絞り開放だと、さすがに非点収差の影響が見られる。F2.8では完全には抑えられず、F4でほぼ解消している。周辺まで高画質な星景写真を撮影するには、少し絞って使う必要があるだろう。
  • 「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」は、スタンダードタイプのよさが詰まった広角・単焦点レンズ。全長63.1mm/重量約270gの小型・軽量ながら、マクロ撮影時を含めて解像力が高く、単焦点レンズらしい写りを軽快に楽しむことができる。

 

RF24mm F1.8は1/2倍まで寄れる明るい広角レンズで、表現の幅が広がりそうなレンズですね。光学性能は非Lレンズとしては十分な性能のようですが、隅は開放だと光源が翼を広げた形になってしまう(サンプル画像)ので、星景写真にはあまり向いてないかもしれません。ボケは近接域ではなかなか綺麗ですが、玉ボケに少し輪郭が付くのが気になるところです。