ニコン「Z 24-120mm f/4 S」は驚くほど高性能なレンズ

ThePhoblographerに、ニコンのF4通しの標準ズーム「Z 24-120mm f/4 S」のレビューが掲載されています。

Nikon Z 24-120mm F4 S Review: Consistently Reliable Results

  • Z 24-70mm f/4 Sは、キットレンズにこれほどのシャープさと画質を期待した人はいなかっただろう。Z24-120mm f/4 Sは素晴らしい画質で、ハンドリングは24-70mm f/4 Sと同程度のままだ。このレンズにはわずか100ドル高いだけマクロ機能、L-Fnボタン、専用MFリング、望遠端の50mm長さが追加されている。
  • このレンズは最大撮影倍率1:2.56とマクロほどではないが寄れるので、緊急に接写が必要になった場合も応えてくれる。
  • 鏡筒はほとんどがプラスチック製でフィルター枠もプラスチック製なので、フィルターの脱着には注意が必要だ。
  • フォーカスリングはこのレンズも最も優れた部分で、金属のような感触で容易にピントの微調整ができる。
  • ズームリングは他のZレンズよりも硬く感じたが、数日で慣れた。24mm時でも120mm時でもレンズのバランスは良好に感じる。

  • このレンズを何週間も使用したが、センサーに目に見えるホコリが付着することはほとんどなかったので、防塵防滴のシーリングは、私の基準では最高評価だ。
  • このレンズを2ヶ月使用した後に歩道に落下させ、フィルターは粉々になったが、翌日ニコンのサービスセンターに持ち込むと全てのテストに合格し、部品の交換は必要なかった。ZレンズはFマウントレンズほど頑丈ではない感じがしていたが、この意図しないテストで、このレンズが見た目よりも頑丈であることが示された。
  • AFはZレンズでは最速ではないが、遅くもない。Fマウント用のAF-S24-120mmのAF速度は軽々と超えている。動画モードでAF-Fを使うと更に印象的になる。瞳AFの速度と精度は、適度な明るさの場所には非常に良好に動作し、暗所でも予想より優れていた。動きの速い被写体の追尾でも合焦ミスはほとんどなかった。

  • 画質はZ 24-70mm f/4 Sは超えないにしても、それと同等だ。発色は肉眼で見たままで、太陽の光芒は鮮明だ。ボケは100mm以上の焦点距離の開放時では、かなり良好だ。
  • 色収差は見られないが、これはカメラで自動補正されているからかもしれない。
  • 解像力はF4では四隅がソフトになるが、これは目立つものではなく、ピクセル等倍で見た場合にのみ分かることだ。F5.6以上に絞ると画面全域で素晴らしい画質になる。

  • このレンズは様々な状況で使える理想的な散策用レンズを探している人や、70mmよりも望遠を求める人に適したレンズだ。Z 24-70mm f/4 Sを検討していて100ドル多く投資できる人はこのレンズを選ぶべきだ。新しくZマウントのボディの入手を計画していて、最初のレンズで迷っているなら、Z 24-70mm f/4 Sではなくこのレンズを入手するべきだ。わずかな追加投資で、遥かに役に立つレンズを入手できる。

 

一昔前の24-120mmクラスのズームは画質で多少妥協が必要でしたが、このレンズはズーム全域でシャープでクリアな描写で、24-70mmクラスのズームと較べても画質であまり見劣りしないのは素晴らしいですね。

価格もそれほど高くないので、Zマウントの最初の1本によさそうなレンズという印象です。ただ、VRが搭載されていないので、IBIS非搭載のAPS-C機のユーザーの方にはあまり向いていないかもしれませんね。