中国製レンズがトップクラスの性能に

ThePhoblographerに、中国製のレンズがDxOMarkのテストでベスト5に入り、非常に性能を上げてきているという記事が掲載されています。

For the First Time, a Chinese Lens Is Outdoing Many Others

  • DxOMarkはテスト方法にいくらか疑問はあるものの、レンズやカメラに関するデータとしてはかなり正確で良いリソースだ。

    時々DxOでセンサーやレンズのテスト結果を確認しているが、驚いたことに非常に手頃な価格の中国製レンズYongnuo 85mm F1.8がトップ5に入っており、他の多くのレンズを凌駕している。トップ5は中国製レンズでは初めてのことだ。

    コラムニストのAlex Ngninghaが、中国製品はしばしば日本製品よりも優れていることがあると述べているが、彼は正鵠を射ている。

    我々は長い間Yongnuoのレンズのレビューをするのを意図的に避けてきた。安価だがおそらくコピー商品なんだろうと思っていたからだ。しかし、(DxOMarkの結果で)それは間違いであることが分かったので、今後は全てレビューしていくつもりだ。

    DxOMarkはレビューをデータベースに載せるにはお金を払う必要があると、しばしばメーカーが主張しており。これは我々の倫理観に反する。しかし、DxOMarkは非常に優れた仕事をしており、多少の注意は必要だが、それでもやはり正確なデータベースだ。

    最近、多くのことが変わってきているので、日本のメーカーもこれまでのように中国製品を盲信的にこき下ろすわけにはいかないだろう。更に言えば、ニコンはツァイスとライカのコピーからスタートしており、キヤノンはニコンをコピーをしたのが始まりだ。

    このことは将来的にどのような意味を持つのだろうか? 中国のカメラ製品のブランドは写真業界においてより正当な力を持ち始めると思う。

 

最近はViltroxやVenusOpticなど、技術力の高い中国のレンズメーカーが増えてきて、価格の面だけでなく、光学性能も面でも、日本のメーカーはうかうかしていられない状況になってきましたね。

記事で述べられているYougnuoは、EFレンズそっくりの外観で色眼鏡で見られることも多かったようですが、安価な345ドルのレンズがDxOMarkトップ5に入ってくるとなると、光学設計の技術はかなり高いものありそうです。今後のレンズメーカーの勢力地図がどのようになっていくのか、興味深いところですね。