リコーのフルサイズ一眼レフ用の「24-90mm F4」の特許出願

リコーがフルサイズ、APS-C、フォーサーズなどのセンサーに対応する実施例を含む、ズームレンズで良好な光学性能を実現する技術のための特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社リコー
    公開番号:P2022129113
    出願番号:P 2021027679
    公開日:2022-09-05
    発明の名称: 変倍光学系、交換レンズ及び撮像装置
  • 【課題】複数の合焦レンズ群の光学系内での配置や屈折力の配分を適切にして良好な光学性能を実現した変倍光学系、交換レンズ及び撮像装置を提供する。
  • 変倍光学系において、複数の合焦レンズ群を独立に光軸方向に移動させることで無限遠物体から近距離物体へのフォーカシング動作を行う合焦方式が既に知られている。
  • しかしながら、複数の合焦レンズ群において、該複数の合焦レンズ群の光学系内での配置や屈折力の配分について、改善の余地がある。
  • 本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、複数の合焦レンズ群の光学系内での配置や屈折力の配分を適切にして良好な光学性能を実現した変倍光学系、交換レンズ及び撮像装置を提供することを目的とする。

  • 実施例1(24-90mm F4 フルサイズ一眼レフ用)
    Fナンバー 4.1 4.1 4.1
    焦点距離 24.60 45.01 87.75
    半画角 42.4 25.4 13.7
    像高 21.64 21.64 21.64
    バックフォーカス 39.66 58.78 87.73
    全長 166.87 185.75 223.55

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  • 実施例7(18-90mm F3.4-5.6 マイクロフォーサーズ用?)
    Fナンバー 3.4 4.5 5.6
    焦点距離 18.54 40.00 87.00
    半画角 32.0 14.5 6.7
    像高 10.81 10.81 10.81
    バックフォーカス 13.30 13.30 13.30
    全長 102.98 103.97 104.69

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  • 実施例8(12-50mm F3.7-5.4 マイクロフォーサーズ用?)
    Fナンバー 3.7 4.5 5.4
    焦点距離 12.30 24.50 49.71
    半分画角 43.6 23.5 11.8
    像高 10.81 10.81 10.81
    バックフォーカス 17.22 18.08 17.91
    全長 102.23 97.77 105.51

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  • 実施例9(18-300mm F3.3-5.8 APS-C一眼レフ用?)
    Fナンバー 3.3 4.8 5.8
    焦点距離 18.20 75.15 302.51
    半分画角 40.0 9.8 2.5
    像高 13.50 13.50 13.50
    バックフォーカス 35.32 52.52 52.20
    全長 196.46 229.09 250.77

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ペンタックスのKマウントレンズには、現在、F4通しの小三元の標準ズームが存在しないので実施例にある24-90mm F4が製品化されれば、ユーザーに歓迎されそうですね。実施例9のレンズはAPS-C一眼レフ用かもしれませんが、広角端のバックフォーカスが少し短く像高も少し足りないように見えます。

実施例7、8はバックフォーカスや像高などの仕様的にはマイクロフォーサーズに適合しそうですが、監視カメラ等の業務用かもしれませんね。