タムロンの「28-55mm F2.8」「24-45mm F2.8」「20-40mm F2.8」の特許出願

タムロンがフルサイズミラーレス用の「28-55mm F2.8」「24-45mm F2.8」「20-40mm F2.8」の実施例を含む、小型で高性能な大口径ズームレンズの技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社タムロン
    公開番号:P2022131391
    出願番号:P 2021030318
    公開日:2022-09-07
    発明の名称: ズームレンズ及び撮像装置

  • 【課題】大口径、且つ、小型で高い結像性能を有するズームレンズ及び当該ズームレンズを有する撮像装置を提供する。
  • ズームレンズは単焦点レンズと比較すると、構成するレンズ枚数が多いため暗いレンズになりやすい。また、変倍時に上記2つの正レンズ群を一つのユニットとして構成すると、上述のとおり偏芯誤差や製造誤差を低減する上では有利であるが、高い光学性能を維持しつつ、大口径化や小型化を図る上では制約が生じる。
  • 本件発明の課題は、大口径、且つ、小型で光学性能の高い広角乃至標準系のズームレンズ及び撮像装置を提供することにある。

  • 実施例1(28-55mm F2.8)
    焦点距離 28.838 39.200 53.342
    Fナンバー 2.91 2.91 2.91
    像高 21.633 21.633 21.633

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  • 実施例2(24-45mm F2.8)
    焦点距離 24.719 33.901 43.645
    Fナンバー 2.91 2.91 2.91
    像高 21.633 21.633 21.633

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  • 実施例4(20-40mm F2.8)
    焦点距離 20.600 28.299 38.798
    Fナンバー 2.91 2.91 2.91
    像高 21.633 21.633 21.633

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実施例のレンズは、像高とレンズ構成図からフルサイズミラーレス用と思われます。実施例4の20-40mm F2.8は、既に開発が発表されているA062の光学系の可能性もあるかもしれませんね。28-55mm F2.8と24-45mm F2.8は、もし製品化されれば20-40mm F2.8と同様に小型軽量で大口径がウリのレンズになりそうですが、20mmスタートの20-40mmの方が訴求力は高そうな気がします。