富士フイルム「GF30mmF5.6 T/S」「GF110mmF5.6 T/S Macro」の初期プロトタイプモデル

DigitalCameraWorldに、富士フイルムがX Summitで開発発表したGFX用のティルトシフトレンズ「GF30mmF5.6 T/S」「GF110mmF5.6 T/S」の初期プロトタイプを手にした感想と、公式のものとは別のいくつかの画像が掲載されています。

Fujifilm to launch TWO tilt-shift lenses for its GFX medium format cameras

  • X Summitでのビックサプライズは、GFX用のティルトシフトレンズが1本ではなく2本あったことだ。

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  • 30mmはフルサイズで24mm相当の画角で、特に建築やインテリアの写真家にアピールする古典的な広角のティルトシフトレンズだ。

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  • 110mmはフルサイズで85mm相当の画角で、商品撮影や料理撮影を想定したレンズだ。このレンズはある程度の近接性能を備えており、スタジオで近距離で比較的小さな被写体を撮影でき、被写体の歪みを補正したり、誇張したり、被写界深度を深くしたり浅くしたりできる。

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  • 現時点ではこれらのレンズの詳細は不明だが、我々が撮影したレンズから判断すると、いずれのレンズもティルトシフトレンズとしては特に大きくはなく、ティルトをシフトの両方の動作がきちんとできるという印象を受けた。GFレンズのロードマップは更新されていないので、これらのレンズが2023年に登場するという確証はないが、来年に登場する可能性は高いと思われる。これらのレンズはGFXシステムを勢い付けることになるだろう。

 

GFX用のティルトシフトレンズは30mm(換算24mm)と110mm(換算85mm)ということで、どちらもティルトシフトレンズとしては定番の焦点距離ですね。これらのレンズはF値を5.6に押さえているので、ほどほどの大きさに抑えられており、取り回しは悪くなさそうです。

現在、各社のフルサイズミラーレスシステムでは、まだティルトシフトレンズは投入されていないので、GFX用のこれらのレンズが登場すれば、GFXのプロへの訴求力はとても高くなりそうですね。