パナソニック「LUMIS S 18mm F1.8」は解像力テストよりも実写性能に優れたレンズ

ePHOTOzineに、パナソニックが昨日発表した広角単焦点レンズ「LUMIX S 18mm F1.8」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix S 18mm F/1.8 Lens Review

  • 鏡筒はフォーカスリングとAF/MF切り替えスイッチのみのシンプルな構造だが、とても良い造りだ。重さはプラスチックが多用されており340gと控えめで、全長は82mmとコンパクトだ。
  • フォーカスリングは電子式で、動きは極めて滑らかだ。最短撮影距離は0.18m、最大撮影倍率は0.20倍と、近接撮影や前景を強調するような撮影にも適している。

  • 中央の解像力はF1.8とF2でとても良好な値(very good)で、F2.8からF8では素晴らしい値(excellent)、F11とF16ではとても良好な値(very good)だ。隅はF1.8とF2で良好な値(good)、F2.8からF5.6ではとても良好な値(very good)、F8とF11では良好な値(good)、F16ではそこそこの値(fair)だ。

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  • 色収差は自動補正を全て無効にした状態で計測している。色収差は中央はゼロに近く、周辺部も1/2ピクセル以内に収まっており、大部分の被写体では色ズレは見られない。
  • 歪曲はわずか-0.56%のタル型で、18mmとしては素晴らしいもので、これ以上の補正が必要になる可能性は非常に低い。
  • ボケは比較的滑らかだ。
  • フレアは、画面内に非常に明るい光源がある場合でも良く抑えられており、このような広角レンズとしては非常に信頼できる性能だ。
  • 周辺光量落ちは開放では見られる(-1.6stop)が、絞るとすぐに低い値になる。どのように設定してもカメラとレンズは明らかに協調(自動補正)している。

  • このレンズは画質の面では中心部を優先し周辺部を犠牲にしているように見えるが、それでもなお周辺部の性能はとても良好で、解像力テストの結果よりも実写性能の方が優れている。これはこのレンズが近距離での平面的な解像力チャートではなく、実際の三次元の被写体を撮影するために設計されているからだ。
  • 何本か競合するレンズがあるが、このレンズは他のパナソニックのF1.8シリーズのレンズと非常に多くの共通点があるので、このシリーズのレンズを他社のレンズとミックスして使うのは的外れだろう。
  • 18mm F1.8はスチルと動画の両方に対応する印象的な超広角レンズで、大いに推奨する。

  • 良い点:素晴らしい中央の解像力、防塵防滴、中央の色収差がほとんど無い、隅の色収差が良く補正されている、周辺光量落ちがまずまず、歪曲が小さい、素晴らしいハンドリング、速く正確なAF、フォーカスブリージングが少ない、同シリーズの24mm・35mm・50mm・85mmとマッチする、フレアが少ない。
  • 悪い点:隅の解像力が中央よりも低い。

 

最新の単焦点にしては周辺部の解像力はそれほど高くはありませんが、実写ではもっと良く写るとレビュアーが述べているので、超広角なので解像力チャートを非常に近距離で撮影しているためかもしれませんね。

サンプル画像では中央は非常にシャープで、周辺部も超広角としては十分に解像していて、発色も綺麗なレンズという印象です。ボケは玉ボケに少し輪郭が付きますが、超広角レンズとしてはまずまずでしょうか。