富士フイルム「X-H2」は富士フイルムで最高の動画カメラ

CineDに、富士フイルム「X-H2」の動画機としてのレビューが掲載されています。

FUJIFILM X-H2 Review

  • X-H2の気に入っている部分

    - IBISは驚いたことに、X-H2Sに搭載されているものより遥かに優れている
    - 画素ピッチの狭いセンサーを採用しているにもかかわらず、低照度性能が優れている
    - 画質劣化の少ないデジタルズーム
    - F-Log2とタイプA HDMIコネクタの採用
    - APS-Cのカメラで初の8K30p ProRes内部収録
    - 6.2K ProRes内部収録
    - 4K60p ProRes内部収録
    - 新アシスト機能「フォーカスメーター」でフォーカス調整が簡単にできる

  • 4K/4K DCIでHQモードを使用すると、8Kからのオーバーサンプリングになり、よりシャープな優れた4K動画が得られる。通常の4K/4K DCIはラインスキップが使用され、品質的に十分ではないことがある。
  • 注目なのは4020万画素センサーを搭載しているにもかかわらず、暗所でどれだけ上手く記録できるかと言うことだが、ISO6400まではベストのS/N比が得られる。それよりも高い感度では、少しソフトになる。

  • 新しいデジタルズーム機能は、XF18-120mmでは上手く機能するが、カメラの電源を切ってから入れ直すと、デジタルズームの設定がオフにリセットされてしまう。大したことではないが、デジタルズームの最後の位置を記憶してほしい。
  • デジタルズームは全てのレンズに対応しているわけではないようで、XC15-45mmでは動作しなかった。XF16-55mmでは問題なく動作した。

  • 放熱設計はX-H2Sと同様で、カメラのシャットダウンは見られなかったが、これは作業環境に大きく依存する。
  • IBISをONにして多くの手持ち撮影を行ったが、このカメラのIBISの性能はとても優れていた。
  • 個人的には、X-H2は富士フイルムがこれまで造った中で最高の動画カメラだ。多くの動画モードに内部記録4:2:2 10bit(ProRes)、優れたIBIS、優れたAF性能、魅力的価格(1999ドル)を考えると、X-H2はヒット商品になると予想される。
  • X-H2SとX-H2の両方で撮影した結果、X-H2が私の好みのカメラとなった。X-H2Sのハイフレームレート記録やオープンゲート、高速読み出しを評価していないわけではないが、X-H2ではその代わりに、記録のより大きな柔軟性と高いIBIS性能が得られる。

 

X-H2とX-H2Sはセンサーや画像処理エンジンを除く部分は基本的に同じかと思っていましたが、IBISの性能が大幅に改善されているのは少々意外でした。これがソフトの改善だけで実現されたものなら、X-H2Sにもいずれアップデートで反映される可能性が高そうです。

高感度性能に関しては、大幅な高画素化にもかかわらずここでは優れているという評価で、スチルの高感度性能も期待できそうですね。