2022年Q3のキヤノンのカメラ事業は「EOS R7」と「EOS R10」が好調で大幅な増収

キヤノンが、2022年12月期 第3四半期の決算を発表しています。

決算短信・説明会資料

  • 2022年3Q実績のポイント:上期は需要に見合うだけの製品供給ができない状態が続いていたが、第3四半期は設計変更や代替品調達などの対応をさらに進め、概ね計画通りの数量を生産することができた。製品供給量の増加により、各事業で販売台数が昨年を上回り、為替の円安も後押しし、売上高は対前年プラス19.5%の9,961億円と、7四半期連続の増収となった。
  • 営業利益については、販売数量増や円安効果に加えて、部材や物流コスト高騰の一部を販売価格に反映し、対前年プラス38.7%の814億円と、大幅増益となった。

  • イメージング(カメラ):各社のミラーレスカメラと交換用レンズの新製品投入により、需要は景気減速の中でも堅調に推移しており、 2022年の市場見通しは545万台と前年から微増を見込んでいる。
  • 当社の第3四半期については、製品供給量の増加とAPS-Cサイズセンサーのミラーレスカメラの新製品「EOS R7」と「EOS R10」が加わったことで販売台数が前年から2桁伸び、レンズの売上増加と併せて大幅な増収となった。
  • 年間の販売台数見通しは、需要を満たすだけの十分な供給ができないため前回計画と同様の280万台になる。
  • 「EOS R5」と「EOS R6」はプロやハイアマチュアユーザーから引き続き高い支持を受けている

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キヤノンの2022年Q3は円安が追い風になったこともあり、会社全体でもカメラ事業部でも増収増益と好調を維持しているようです。カメラ事業は、APS-Cカメラの新製品「EOS R10」「EOS R7」が好調のようで、APS-Cが売れるようなら今後のAPS-Cシステムの拡充も期待できそうですね。

カメラの需要に関しては「堅調に推移」「微増を見込んでいる」ということなので、キヤノンは前回の決算でも言及していましたが、カメラ市場の縮小は底を打ったと見ているようですね。