キヤノンの「35mm F2.8(フルサイズ用・APS-C用)」「45mm F2.8(フルサイズ用)」の特許出願

キヤノンがフルサイズミラーレス用の35mm F2.8と45mm F2.8、APS-Cミラーレス用の35mm F2.8の実施例を含む、小型軽量で高い光学性能のレンズの技術のための特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:キヤノン株式会社
    公開番号:P2022163979
    出願番号:P 2021069146
    公開日:2022-10-27
    発明の名称:光学系およびそれを有する撮像装置
  • 近年、撮像装置は小型化され、撮像装置に用いられる撮像素子は高画素化されている。撮像素子の小型化、高画素化にともない、撮像装置に用いられる光学系は、高い光学性能を有し、小型かつ軽量であることが求められている。
  • 本発明は、各レンズの屈折率やパワー配置を適切に設定することで、高い光学性能を有し、小型で軽量な光学系を提供することを目的とする。

  • 実施例1(35mm F2.8 フルサイズ用)
    焦点距離 33.13
    Fナンバー 2.91
    半画角(°) 33.15
    像高 21.64
    レンズ全長 41.51
    バックフォーカス 11.50

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  • 実施例6(35mm F2.8 APS-C用)
    焦点距離 34.88
    Fナンバー 2.80
    半画角(°) 21.39
    像高 13.66
    レンズ全長 40.98
    バックフォーカス 9.00

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  • 実施例9(45mm F2.8 フルサイズ用)
    焦点距離 46.55
    Fナンバー 2.80
    半画角(°) 24.93
    像高 21.64
    レンズ全長 53.50
    バックフォーカス 14.80

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実施例のレンズはレンズ自体の全長3~4cm程度の薄型のレンズで、製品化されたとしたら、RF16mm F2.8やRF50mm F1.8のような軽量コンパクトで安価なレンズになるのかもしれませんね。ただ、APS-C用の35mm F2.8は、RFマウント用にはバックフォーカスが少し短すぎるような気もします。