Vlogカメラ市場は2020年6月のZV-1発売時から約2倍に拡大

BCN+Rに、メーカー各社のVlog向けカメラの販売動向に関する記事が掲載されています。

2年で倍増、Vlogger向けカメラ

  • 苦戦続くカメラ市場で注目のカテゴリーがある。Vlogger向けカメラだ。先鞭をつけたのはソニーだ。2020年6月、1インチセンサーを搭載するコンパクトカメラ「VLOGCAM ZV-1」を発売。新市場を生み出した。以後、パナソニックとニコンが参入。20年6月の販売台数を1とする指数では、この9月に1.88と、ほぼ2倍に近い水準まで市場が拡大した。

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  • ZV-1発売のインパクトは大きかった。発売初月の20年6月、カメラ全体の販売金額ランキングで首位。販売台数で7位を記録した。その後も、コンパクトカメラカテゴリーでは、発売月から14カ月連続で販売金額1位を維持する大ヒット商品になった。
  • 人気を引き継いだのがやはりソニーの「ZV-E10」。21年7月の発売初月、単価は8万500円だった。APS-Cセンサーを搭載するレンズ交換式カメラにもかかわらず、コンパクトのZV-1より2万円近く安いこともあり、こちらも大ヒットを記録した。
  • ソニーに続きパナソニックも20年8月、「LUMIX G100」を発売し、いち早く市場に参入した。後にソニーがリリースしたZV-E10に仕様が似通っていたが、売り上げは振るわなかった。
  • 11万円を超える強気価格の「Z30」で、この8月に参入したのはニコンだ。今のところパナソニックのG100と同程度は売れている。価格を考えるとまずまずの出足だ。
  • 9月現在で、4モデルしかないVlogger向けカメラだが、販売台数はカメラ市場全体の7.4%を占める。もはや無視できない規模になってきた。Vlogger向けカメラは、今後さらなる盛り上がりが期待できそうだ。

 

Vlog向けのカメラ市場は急速に拡大していて、現在ではカメラ全体の7.4%と結構大きな規模になってきているようです。今後、キヤノンや富士フイルムなどが参戦すれば更に市場が拡大するかもしれませんね。

機種別の販売台数では以前はソニーのZV-1が、現在はZV-E10が圧倒的な人気を誇っているようで、後発のパナソニックG100やニコンはZ30は厳しい戦いを強いられているようです。ソニーは新機種のZV-1Fを投入しましたが、今後Vlog機の市場で更に他社を突き放すのか注目したいところです。