リコーの手ブレ補正搭載の「70-300mm F4.5-5.3」「70-300mm F4.5-5.6」の特許出願

リコーがフルサイズ一眼レフ用の望遠ズームの実施例を含む、収差を良好に補正しながらズームレンズの小型軽量化を図る技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社リコー
    公開番号:P2022171866
    出願番号:P 2022148679
    公開日:2022-11-11
    発明の名称: ズームレンズ系及びこれを備えた撮影装置
  • 【課題】諸収差を良好に補正しながら小型化と軽量化を図ることができるズームレンズ系及びこれを備えた撮影装置を提供する。
  • 近年、例えば、一眼レフカメラ用の望遠ズームレンズ系に対するユーザの要望が多岐にわたっている。その中でも高性能であることに対する要求のウエイトが高い。高性能化という面では、少なくとも、3000万画素以上の撮像素子に対応した解像力を有することに加え、絞り開放からコマフレアが少なく高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れが少ないこと、色収差が少なく輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じないこと、歪曲収差が少なく直線を直線として描写可能なこと等が要求される。
  • 本発明によれば、諸収差を良好に補正しながら小型化と軽量化を図ることができるズームレンズ系及びこれを備えた撮影装置を提供することができる。

  • 実施例1(70-300mm F4.5-5.6)
    焦点距離 72.2 135.0 293.1
    Fナンバー 4.56 5.01 5.52
    バックフォーカス 38.3000 49.1906 57.4397

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  • 実施例2(70-300mm F4.5-5.3)
    焦点距離 72.2 135.0 293.2
    Fナンバー 4.43 4.88 5.34
    バックフォーカス 38.3185 49.5751 57.6036

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実施例のレンズは、収差図から像高は21.64なのでフルサイズ用のレンズです。以前からKマウント用の70-300mmの噂が流れており、またKマウントのレンズロードマップにも70-300mm程度ズーム域の望遠ズームが記載されていますが、この特許出願の実施例のようなレンズが製品化されるのでしょうか。実施例のレンズは防振レンズ群について述べられているので、製品化されれば「SR」付きのレンズになりそうです。