iPhone15にはソニー製の「2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー」が採用される

PetaPixelに、iPhone15などのスマートフォンに、ソニーが昨年開発発表した「2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー」が採用されるという情報が掲載されています。

Sony Will Supply Apple with 'Advanced' Image Sensor for the Next iPhone

  • ソニーはAppleの次世代のiPhoneに、取り込める光の量が倍増し、強い逆光でも顔を明確に写すことができる最先端のセンサーを提供するようだ。

    日経アジアが、ソニーがAppleや他のスマートフォンメーカーに、新型のイメージセンサーを供給することが判明したと報じている。

    この記事によると、ソニーの新型センサーはピクセルの信号の飽和レベルが2倍になり、より多くの光を取り込むと同時に、特定の設定で露出オーバーやアンダーを抑えることを可能にしているということだ。その結果、低照度性能が改善するだけでなく、強い逆光に照らされた顔などの、露出差の大きいものをより適切に捉えることができる。

    このセンサーの名称は日経アジアには掲載されていなかったが、この記事の内容は、ソニーが1年前に開発発表した2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーと一致している。これは2倍の集光力を可能にする設計だ。

    一般的なセンサーは、フォトダイオードとトランジスタを同じ基板上に配置しているが、この新設計のセンサーは、それらを異なる層に分離することで、ダイナミックレンジを飛躍的に向上させ、ノイズを低減させている。

    ソニーの開発発表時には、この新しいセンサーがいつコンシューマー用の機器に採用されるのか、また、いつから量産されるのかについて、明言されていなかった。しかし、ソニーが、2023年秋に発売予定のスマートフォンにこのセンサーが搭載できるよう準備を進めていることが判明して、これらの疑問は解決したようだ。(下の画像はソニーセミコンダクターの公式サイトより)

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ソニーが昨年の12月に発表した新しい積層型センサー「2層トランジスタ画素積層型CMOSセンサー」がいよいよ実機に投入されるようですね。このセンサーは高感度とダイナミックレンジの大幅な改善が期待できるようで、実際にどの程度の画質が得られるのか興味深いところです。

最初は、このセンサーはiPhoneやその他のスマートフォンに採用されるようですが、アクションカメラやレンズ交換式カメラにもこの技術を採用したセンサーを投入して欲しいところですね。