Leitz Phoneシリーズは製品寿命の短さが課題

PHILE WEBにライカ監修の1インチセンサー採用の新型スマートフォン「Leitz Phone 2」の紹介&考察記事が掲載されています。

ライカ監修スマホ「Leitz Phone 2」は魅力的だが課題も残る

  • Leitz Phone 2はライカカメラの監修を受けているシャープのスマートフォン「AQUOS R7」をベースに開発がなされている。それゆえ、約4,720万画素の1インチイメージセンサーを搭載し、ライカカメラ監修の非球面レンズを搭載するなど、ハード的に見れば多くの面でAQUOS R7と共通しているようだ。

    Leitz Phone2の価格は22万5,360円と、Leitz Phone 1の発売当初の価格(18万7,920円)と比べて一層高額になっている。Leitz Phone 2のターゲットもライカカメラの愛好家、あるいはライカカメラに憧れを持つ人に限定されることから、価格の上昇がそこまで販売を左右するとは考えにくい。

    ただ気になるのが、それだけ値段が高く、強いこだわりを詰め込んだ高付加価値の製品にも関わらず、スマートフォンであるがゆえ、製品寿命の短さという課題を抱えていることだ。スマートフォンはOSバージョンアップの限界という問題もあって、製品にもよるが寿命は3年前後というのが一般的で、デジタルカメラのように同じデバイスを長く使い続けるのは難しいし、販売する側も同じデバイスを長く販売できない。

    実際、ソフトバンクはLeitz Phone 2の発売に伴って、Leitz Phone 1は市場在庫がなくなった時点で販売は終了するとしており、スマートフォン特有の製品寿命の短さを回避できていない様子だ。そのことがLeitz Phoneシリーズの評価を落としてしまいかねないのが気がかりだ。

    一方で注目されるのが、Xiaomiが「Xiaomi 12S Ultra Concept」というコンセプトモデルを打ち出したことだ。これは、一眼レフカメラのようにレンズを交換できる仕組みを備えたスマートフォンである。このアプローチは製品寿命が短いスマートフォンを交換していくことにより、高額で高付加価値のレンズを使い続けながら、長く継続した撮影体験を得ることにつながる可能性もある。

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確かに、ライカブランドのハイエンドスマートフォンを購入しても3年で製品寿命が来てしまうのは少々寂しいような気がします。ライカのフィルムカメラのような製品寿命を期待するのは無理としても、もう少し長く使えないと、大金を投資するモチベーションが上がらないかもしれませんね。