日経新聞が公開している「点検 世界シェア」が更新され、2021年のデジタルカメラやCMOSセンサーの世界シェアベスト5が掲載されています。
・点検 世界シェア56品目(2022年11月22日更新)
- デジタルカメラ
出荷台数:849万台(-4.1%)
上位5社のシェア:94.4%
キヤノン 45.8%(-2.1%)
ソニー 27.0%(+4.9%)
ニコン 11.3%(-2.4%)
富士フイルム 5.9%(+0.3%)
パナソニック 4.4%(0.0%) - CMOS画像センサー
出荷額:188億ドル(+12.4%)
上位5社のシェア:87.5%
ソニーグループ:44.0%(-4.2%)
サムスン電子:18.5%(-1.5%)
オムニビジョン:15.1%(+2.0%)
ギャラクシーコア:5.4%(+2.5%)
オンセミ:4.5%(+0.7%)
テクノ・システム・リサーチの調査による2021年のデジタルカメラの台数ベースの世界シェアベスト5は、2020年、2019年と全く同じ順位(2020年のデータはこちらの記事を参照、2019年のデータはこちらの記事を参照)で、キヤノンとニコンが前年から若干シェアを落としており、その分、ソニーが伸びているようですね。また、富士フイルムとパナソニックはほとんど動いていないようです。
また、カメラの販売台数は、2019年は-22.4%、2020年は-40.3%でしたが、2021年は-4.1%と縮小のペースが穏やかになっており、そろそろ下げ止まりそうな雰囲気ですね。
蘇にお
一眼レフからのミラーレスへのシフトが本格化していくにつれて
ソニーや富士のシェアは相対的に上がっていきますよね。
ミラーレス首位のソニーは最終的にはキヤノンと拮抗するくらいにはなるのでは?
カメラ小僧
キヤノンとソニーが新2強になりそうですね。
朔
ニコンはほぼコンデジが無いのでほぼミラーレス機の出荷台数と考えてよさそうですが約90万台ですか。(実際どのくらいの内訳なんだろう)
会社規模から考えるとかなり苦しい気はします。
世界人口は80億になろうとしている時代ですが年間で百人に1人ぐらいが何かしらデジカメを買ってるワケですね。
残り99人の中には潜在的にカメラの欲しい人はいるはずなのでもっと掘り起こせればと思いますが、富の集中は上位1%と考えると難しいんだろうなぁ。
※デジカメ全盛期に世界でどのくらいの台数売れてたのか気になりますが
どりゃー
この849万台という台数は衝撃的な少なさですね
コンデジも含めて
CIPAの2021年総出荷数と概ね合致しています。
約10年連続で減りに減って
全盛期の約8%にしか過ぎない数量までに落ち込んだのですから
日本カメラ産業が完敗した過去として刻まれると思います。
ただし、高単価ミラーレスボディ・高単価交換レンズへ
完全に移行した年であったのも確かなので
踏みとどまって長く支持される産業であるよう願っています。
ニコンZ世代
2022年はキヤノン・フジの2社は売れ筋になり得る新機種を立て続けに出していますし、ソニー・パナソニック・OMも目玉機種をリリース。
一方でニコンの新機種はZ50亜種とも言えるZ30のみ。
Z9が売れているとはいえ、新製品の展開が遅いニコンは来年の調査でもシェアを落としそうな気配ですね。
ジェラ
キヤノンとニコンは一眼レフ終了分は仕方ないとは思いますが、ニコンが十数%からの−2.4%というのは結構大きい気がします。
シェア追わないとはいつつも、あまり減らしすぎてもラインナップとかに影響が出てきてしまいますし。
この傾向が続くなら下手すると来年は一桁になるのでは?
あとは割とパナソニックが売れてるなぁと。
逆にOMは世界ではあまり求められていないのでしょうか。
残りの5.6%の中にその他のメーカーと一緒に入ってる訳ですよね?
Split
コンデジ含んでるんですよね、この集計。
キヤノンとソニーが飛び抜けて多いのは、安価なコンデジを作ってたのも理由でしょう。
でもキヤノンもIXYの安価なのやめちゃってますし、来年はコンデジが要因のシェアの変動があるかもね。
Cipaのサイトの資料によれば、2021年のデジカメ総出荷台数が836万台。
うちコンデジが301万台、一眼レフ224万台、ミラーレス311万台。
ミラーレスシフトとコンデジの衰退が更に進んで行くだろうから、今後はミラーレスのシェアがダイレクトに出てくるようになるかもしれないですね。
諒
ミラーレス戦国時代に突入してからは
更にどうなるか見ものです。SONY、Canonの二強で進むのかNikon、富士フイルムがどこまで迫ってくるのか面白くなってきました。
らいたー
今後もソニーは伸びるでしょうね
キヤノンはミラーレス現状売れてるみたいだけど、サードのレンズが無いのが響いてきそうな気がします
ニコンは30万前後の良い機種を早く出さないと駄目でしょうね
あ
>>ジェラさん
OM systemは元々カメラマン向きというかはアウトドアや散策や山での撮影に向いてるカメラが主流なのとコンデジが1種類しかないので世界レベルでのシェア獲得は厳しいのかと
多分6位あたりでしょうね
ライカはニッチすぎてシェアは取れないでしょうし
m2c
個人的には、今のペースでのスマホの買い替えをしないで、同じペースでデジイチを買い替えられそうなんですよね。やらないですが。でも値段的には一緒なんですよね。
qwe
富士は結構好調, OMDSもまあまあ好調で、パナは深刻と思っていたのですが、
割とパナは健闘しているというか、富士とあまり変わらないのですね。
OMDSはOM-1だけだから仕方がないか。
富士は品不足の状態で低いシェアに留まっているということでしょうかね。
ニコンはZ9専業メーカーになったとしても成り立つのでは?というくらいの勢いですが、他社も対抗機種を準備しているでしょうから、Z8以下の充実も急がれますね。
まいこ
全世界で1年間849万台数 出荷・・
年々単価が上がっていくのも無理ないですね
スマホの進化が凄まじいですし
業界として将来暗いですね
wow
コンデジの出荷台数はピーク時の2.7%程度。絶滅危惧種ですね。
レンズ交換式は台数ベースではピーク時の41%ですが、金額ベースで見れば82%程度を保っています。単価がそれだけ上がっているのでしょうね。日本の落ち込み(金額ベースで50%)は気になりますが。
dacco
冷静に考えるとなんで昔はあんなにコンデジが売れてたんでしょうね?
当時から携帯電話にはカメラが付いていたはずですが
ひさまく
点検・世界シェア56品目の中でデジタルカメラ上位5社全てが日本企業なのは誇らしいです。
ぶらりん
デジタルカメラカテゴリの台数減に対して画像センサーの出荷個数の増加、というのが全てを物語っていると思います。「画像」の市場規模は拡大を続けているのです。
センサー自体はこれからもセンサー内部でのエッジAI処理が進んで、ますますデジタルカメラ本体が担っていた役割やその後の画像加工・現像が果たしていた役割を内包していきます。
高度化していくセンサーが何に乗るのか、何に使うのか、でデジタルカメラ市場の趨勢も決まっていくでしょう。
今はテレワークの会議もスマホカメラに置き換わっていく状態。動画配信も「縦型画面が適したコンテンツ」が全身や手元が写るHowTo系や天井から床まで映る紹介系で増加しているので、スマホ比率が適したものが増えています。
タイパ重視のZ世代には「DNG・Rawファイルから現像してみないと結果が判明しない」よりも「Semantic Segmentationであっという間に最適露出」な画像が撮れる方が好まれるでしょう。ミラーレスメーカーの主要な競争要因であった「超高速連写と被写体認識と高速コンティニュアスAF」うんぬんよりも、スマホがひたすらに追求する「モード、設定をいちいち選ばなくても最良の1枚」を自動的に吐き出してくれる方がありがたいでしょう。
同じ高解像度センサーを使いこなすにしても、発想を入れ替えないと、デジタルカメラは絞りとシャッタースピードと光の条件に拘るマニアな世界にとどまってしまう事に。それで利益を維持できるカメラメーカーはいくつあるのでしょう。
まーやん
>>daccoさん
あくまで一例ですが、建設関係や事務書類等の業務で扱う場合には、携帯電話のカメラで撮影した写真は使用できないことが多いのでコンデジ使用が基本です。
そういった現場では会社で何台も購入されることが多いのでシャアにも少なからず影響あるのではないでしょうかり
ZAE
ミラーレス一眼のレンズ1本とスマホ1台はざっくり同じ金額
スマホの画質は圧倒的に良くなっているし
荷物も多くなるし一般の人にミラーレスカメラを売るのは
現実的に難しいでしょうね
プロ向けとそこそこお金のかかる趣味って感じで生き残って
いくでしょうか
酒吞み
台数ベースでスマホをデジカメに加えたら、日本のカメラメーカはすべて統計の「その他」になりそうです。最近はスマホもレンズを複数構え、普及型のレンズ交換式デジカメに並ぶ価格となっていますが、それでも画質のデジカメではなくスマートでいつでも手元に置けるスマホが選ばれています。普及型デジカメの最大のライバルというか、既に作ろうにも損益分岐点が厳しくなり作ることができない最大の理由になりそうです。
とはいえ、高級機路線だと業務用や動きものなど撮影目的が明確な方はともかく、カメラ沼の入り口の柵は大きくなるばかりですね。
1toZ
台数ベースでみるとニコン:キヤノンの販売台数比率は 1:4 になりますが、
2021年間決算のカメラ事業の売上で見ると
ニコン:キヤノンは1,782億:4,331億≒1:2.4
にまで近づきます。
キヤノンやソニーが高シェアで優等生なのは当然として、
ニコンのシェアを狙わない経営というのも成功していると思いますし、
ニコンはプロ層、趣味層がこれからも頼りにしてよいブランドだと思います。
lk
2021はキャノンもニコンも性能的にかなりしんどい状態ですので伸ばしにくかったでしょうね。Z9やR3が出てきた今年は多少変わるでしょうがR6やZ6で大幅に更新がある年くらいにまた大きく動くと思います。
みけ
スマホが撮影の道具として一般化する中で、コンパクトデジカメやレンズ交換式カメラが、一部のプロ用機器を除いて「ガラパゴス化」していくような気がしてなりません。
テクノロジーで急速な発展を遂げている国からの新規参入がほとんどなく、日本メーカーが、シェアのほとんどを占めているあたり、カメラ事業に産業としての魅力がなくなってきてるのかな…と危惧しています。
個人的に買うかどうかは別として、マイクロフォーサーズ規格あたりを使って、中韓台のメーカーがカメラ本体の開発に参入してくれば、市場も活気づくと思うのですが…。実際は、過去に数例あるかないかですよね。
ざくてぃー
ニコンはエントリーモデルを終了して
シェアを追いかけない戦略にすでに方針を変えています。
今後もシェアは下がるかもしれませんが
それが戦略的であれば気に揉む必要はありません。
業績は回復していますし従業員の給与水準が上がることも
決まっていますので良い製品を開発し続ける土壌が
更に整いつつあるように思います。
ホワイト
スマホに押されて斜陽産業になってしまいましたからね。
ただ、スマホは3〜5年くらいで買い替えるものだから、
それを越えて価値があるカメラなら振り向いてもらえると思います。
すぐに陳腐化するミラーレスカメラを見ると、
それも難しそうですが。
可能性としたら、むしろ一眼レフかな。