小型フォトプリンタの売上が前年から大幅な伸び

BCN+Rに、小型フォトプリンタの販売状況に関する記事が掲載されています。

小型フォトプリンタが売れている、上位2社の新製品が人気

  • 小型フォトプリンタの売り上げが伸びている。スマーフォンやデジカメの写真を手軽に印刷できる周辺機器として人気だ。この10月の販売前年比は台数で134.1%、金額で142.2%と、大幅な伸びを示した。平均単価も1万3400円と1万3000円を突破。久々に活況を呈している。

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  • 小型フォトプリンタは一定の需要があるものの、新製品リリースの間隔が長く、市場活性化のきっかけ作りが難しいカテゴリーだ。しかし、この夏から秋にかけて、キヤノンと富士フイルムがそろって新製品を投入。9月から台数、金額ともプラスに戻し市場をにぎわせている。
  • 10月現在で最も売れているのは、キヤノンが9月に発売した「iNSPiC PV-223」。販売台数シェアは23.4%だ。次いで売れているのが富士フイルムの「instax mini Link 2」。台数シェア23.2%とPV223とほぼ同様の売れ行きだ。
  • メーカーシェアでは、キヤノンが7割前後で推移し、富士フイルムが3割前後で追いかける、2社の寡占状態だ。足元で売り上げが伸びているのは2社の新製品発売によるところが大きい。さらに、写真印刷で新たなムーブメントをつくり出した、富士フイルムのデジカメ「instax mini Evo」の影響も大きい。

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  • こうした、紙に写真を印刷する楽しみを再発見できるカメラやプリンタは、一定の市場規模を維持しながら今後さらに拡大する可能性も秘めている。

 

最近では写真はスマホの画面で鑑賞するケースが多くなっていて、プリントは衰退する一方かと思っていましたが、小型フォトプリンタの売上は大きく伸びているということで、写真をプリントして楽しむ人が増えているようですね。

フォトプリンタのメーカー別のシェアでは富士フイルムが強いのかと思っていましたが、キヤノンが7割もシェアを持っていたのは少々意外でした。小型フォトプリンタはスマホと共存できる分野なので、将来性も期待できそうですね。