東洋経済ONLINEに、キヤノンの御手洗会長のインタビューが掲載されています。
- 円安は、日本から輸出する分にはメリット。でも、海外から輸入するものについてはコストが高くなる。円安のほうがプラス面は多いが、100%まるきりいいというわけではない。
- 安い労働力を求めて海外に出て行かなければならないような産業をやめ、できるだけ高付加価値な産業へと、キヤノンは10年以上かけて事業内容を変化させてきた。高付加価値の産業は為替の変動にも強い。
- 高付加価値の産業であれば、賃金が高い日本国内で生産しても十分にやっていける。高級一眼レフカメラの生産を海外に出したことは一度もない。
- IT革命、さらにはスマホの登場で安いカメラが全滅した。キヤノンのカメラの売り上げは3分の1に減ってしまった。このような経験から、事業構造の転換を目指してきた。安いカメラや安いプリンターを作っていたような産業を変えてきた。
最近カメラの単価が右肩上がりに上昇していますが、御手洗会長の言うように高付加価値の製品中心にしないと、市場が大幅に縮小した現在、カメラ産業は生き残っていけないのでしょうね。キヤノンはこれからエントリーのミラーレス機(EOS R50?)を投入すると噂されていますが、これまでのKissの低価格路線から何らかの変更があるのか興味深いところです。
2石
それはもう当然その通りだと思います。
スマホは画質の向上が凄いですし、
一般人の通常の日常使用範囲ならズーム倍率も十分になっていますし、
今後は積極的なAIによって一般の人が鑑賞するには十分な高画質になるので
カメラはマニアとプロだけのものになるでしょう。
そうなると数量が売れないわけですから売価はドンドン上昇します。
来年、2023年の今頃、
キヤノンはR1・ソニーはα1mk2の発表をしている頃だと思いますが、
発売予定価格は両機とも100万円くらいになると思っています。
swing
低価格は切り捨てると言っても、それはコンデジ中心かと思います。
kissも、1台しか買わずいわば使い捨てというか、後が続かないようなものは手を引くかもしれないですが、レンズ交換式の裾野を広くするための比較的安価な機種は維持するんじゃないでしょうか。
とはいえ、いずれ上位機種を買ってもらうとか、交換レンズを揃えてもらうというのもなかなか大変なご時世とも思いますが…。
プリンタも、ペーパーレス時代で大変みたいですね。
エプソンもオフィス向けレーザーを廃止してインクジェットに一本化とのこと。
これはエプソンがレーザープリンタの部材を外部依存していることもあるようなので、逆にキヤノンは自製していると思うので強みが生きるかもしれませんが。
いずれにせよ、裾野広くなければ頂高くならずと言いますので、裾野広げる努力は続けて欲しいものです。
霙
先日の記事でも、キヤノンのカメラの9割は国外出荷とありましたし
特殊な日本市場のBCNランキング上位常連のKiss M等が
世界でも売れてるとは限らないという事だと思っています。
キヤノンといえども、エントリー機種は縮小せざるを得ないでしょうね。
いわし
スマホと同じですが、持続可能性もふくめ、ロー~ミドル層に関しては中古市場も役割を果たす構造になると思います。
今までみたいにユーザーの広い層が最新機種のフラッグシップやハイアマモデルを手にするのは少なくなりそうですね。
わさびみそ
キヤノンに限らずカメラメーカー全般に当てはまることですが、スマホももちろんですが中古カメラと競合しているという面も少なくないと思います。一例ですが5D markⅢ辺りは静止画単写なら今でも十分通用しますし、価格も手頃です。メーカーが新品を売るためには高付加価値路線しかないでしょう。
一方で、このままではオーディオなんかと同じ未来…というのはユーザー以上にメーカー自身が百も二百も承知でしょうから、ここからどのように舵取りをしていくのかが興味深いところです。
らいたー
高付加価値になるのはもう仕方がないとは思うけど
R6→R6m2みたいに短い期間で新しい機種出すのは辞めてほしい…
deep
御手洗さん、先見の明ありですな。
円高のころから徐々に国内生産にしていたから今があるわけです。
となると低価格リストラは当然です。愛用のIXYがなくなるのは寂しいですけど。
そして、高付加価値商品となると性能や耐久性、質感などのハードルが高くなります。
現状のキヤノンの製品はスキのない製品ですが、高付加となると微妙です。
ただし、今回の御手洗さんの発言で今後には大いに期待できます。
ZAE
手ぶれ補正を積んだ小型で金額も程々のAPS-C機はある意味ブレイクスルーになりませんかね?
プロ向けのAPS-C機も需要があるのでは?と思います
kooth
ここ最近のキヤノンの品川ショールームの構成は
デジタルトランスフォーメーション向けBtoB高付加価値がほとんどで、
EOSは奥の片隅、PIXUSはなし。
この方向が会長インタビューで改めて明確になった形ですね。
Kiss系は、過去台湾で生産したことがあるので、
|高級一眼レフカメラの生産を海外に出したことは一度もない。
から考えると、微妙な雰囲気ですね。
DaB
日本の賃金別に高くないですよね、というのはさておき。
一番儲かるセグメントの一本足打法をする会社ばかりになって、選択肢がなくなっていくのかなと思うと、あまりポジティブな気持ちにはなれません。
カメラ側から見ると、コンパクトなモデルはスマートフォンに吸収されると言いますが、もはや片手で操作できない巨大モデルしかないスマートフォンは写真機としての魅力もなくなりつつあります。
ヘリコイド
実用的デジカメ生産の先頭を走り、デジカメの年間生産台数がトップクラスだったカシオが、デジカメ生産を終了するに至ったのは、まさに御手洗会長の指摘する状況によるものでしょう。
まーやん
家電製品だけに限らない話ですが、日本では価格が安いことを美徳のように捉える傾向が強い気がします。もちろんセールスポイントの一つではありますが、それなりの品質・性能のものに相応の対価を払うのは当然のことです。また価格を抑えるということはその分、製品の品質や性能にしわ寄せがきます。
最近発表になったR6mark2でも、スタンダード機なのに高額過ぎるという声も聞かれました。そこには為替、原材料費の高騰や各部材にかかる開発コストなど様々な背景があるんだと思います。ユーザー側もそういった事情を受け入れつつ、自分の懐事情に合った機種選びをするしかないと考えます。
個人的には、もちろんべら棒に高価なものばかりになるのは望ましくありませんが、せっかく新製品を出すのであれば、細かい部分で妥協せず、しっかりコンセプトにハマった製品造りをして欲しいと思います。
コツメチャン
ニコンも半年前くらいに、ほぼ同じ趣旨の話をしていましたね。
要はコンデジや一眼の廉価機みたいのは切り捨てて、ミラーレスに集中しますという趣旨でしょう。
高付加価値とはいえ、ミラーレスでボディだけで50万以上するような高級機しか出さない、なんてことにはするわけがありません。
ミラーレスに集中して上から下まで揃えるということだと思います。
黒皮病患者
スマホ市場との差別化を図る上でもこうなるのかなという印象を受けます。
今はスマホで十分綺麗な写真撮影は可能で、それとは別に仕事・趣味ようとして完全に写真を撮るためだけの道具を販売する路線として間違えていないように思います。
コンデジ開発はスマホの台頭で完全に市場規模は無くなる方向へ向かっています。
問題はライカやハッセルのように自社ブランド力をどこまで伸ばせるかだと思います。個人的にはNikonとCanonには底力があると信じていますし今後に期待したいところ…
でもエントリー機の生産はどうかやめないで欲しいです。
でないとカメラ購入の年齢層が更新されないし、数十年後は市場が死んでいそうで怖いです。
暴走レイバー
キヤノンも視線入力AFの復活だけじゃなくて
EOS R5、 R5 C専用にはなってしまいますが
RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEとかスマホでは真似しにくい分野を
開拓していって欲しいとは思いますね。ただ全ての環境を揃えるのに
お金が…の話にはなっちゃいますけど。
私は今のところ3D酔いしますので作品の制作自体難しいのですが^^;
Ura
裾野のためにも安価(レンズ込み8万切り程度?)な機種を……
とはよく言われる話ですが、
実際のところ若い世代がカメラを買わないのは
「そもそも単体のカメラを求めていないから」なんですよね。
裾野の開拓に必要なのはただ安い機種というよりも若い世代に求められる要素を
今以上に開拓していく必要が有るのではないかと思います。
らぷたん
高付加価値な製品を作った結果単価が上がるのはいいのですが単価を上げるために付加価値を乗せるような目的と結果を履き違えて没落した家電のようにならないよう気を付けていただきたいものです。
どもん
今はまだ辛うじて良いかも知れませんが、
カメラを必要としない人ばかりになったら・・・
オーディオ業界の二の舞なのは明らかでしょう。
裾野への投資って、要は将来への投資であり、
そこを怠ったら、ホントに将来ないと思います。
メーカーの賢い人達には、ぜひ知恵を絞って欲しいです。
qwe
ファミリーユーザー層がほぼ消えてしまってますので、Kissの名が付くカメラもいずれ消えるかもしれませんね。
コンデジもどんどん少なくなり消えそうな勢いですが、今のところスマホで望遠がなかなか満足できるレベルでカバーされておらず、手頃な価格・大きさで気軽に望遠で撮影できる商品というものもほぼ消えてしまいそうだというのは困ったことだと思います。
コンデジや低価格ミラーレスを売る際に、スマホが苦手とする望遠撮影についてアピールするのを見たことがないのですが、それをすべきだったのかなと思います。今からやるのもちょっと遅いと思いますが。ただ、私が見た覚えがないだけかもしれません。
Fマウントユーザー
らぷたんに同意いたします。
>>高付加価値な製品を作った結果単価が上がるのはいいのですが単価を上げるために付>>加価値を乗せるような目的と結果を履き違えて没落した家電のようにならないよう気>>を付けていただきたいものです。
フルサイズ機でも20万円くらいから選べないと、本体価格が60万円以上でり続けていても市場はますます細ぼると思います。ミラー機構がなくなってなぜ価格が上がるのか?と疑問を持っている人も多いと思います。
ヤシカの残党
コンデジ層やライトユーザーは
スマホでいいじゃん、となってますので、
ミドルハイ〜プロ機に注力は当たり前ですね。
ここ最近、カメラ店でのショッピングクレジットの手数料無料キャンペーンも目立ちますが、利用者が明らかに昔より増えている気がします。(店頭で申込用紙書いている人が増えた)利用者数のデータが見れたら、高価格化している影響はあるのかどうか、見れる気がしますね。
個人的にはカメラの高価格化にユーザーがどこまで付き合えるか?は気になるところです。
ミノル
価格が安くてもスマホで充分な人がカメラを買うとは思えませんし、廉価機は多少売れても採算割れしてしまいますし仕方ないですかね。
必要ない人には3万円でも高いですからね。
ライブやスポーツなどのイベント、動物園なんかではスマホを構えた人たちが「スマホじゃ上手く撮れない」と言っているのを聞きますが、「カメラが欲しくなる」という言葉も時々耳にします。
私がそういうところによく行くので耳にするだけで潜在需要も少ないのですかね。
まあくん
Uraさんの意見に賛成です。
「裾野の開拓に必要なのはただ安い機種というよりも若い世代に求められる要素を
今以上に開拓していく必要が有るのではないかと思います。」
オーディオに関しても、今でも若い人が買うし勢いがあるのは、ピュアオーディオではなくて、スマホと連携して音楽を聴くBLUETOOTHスピーカーやワイヤレスヘッドホンなんですよね。JBLが手頃なワイヤレススピーカーを販売していて驚きます。
カメラも将来性があるのは、そういう方向性だと思うんですが、難しいですかね?
なまはげ
高付加価値と言われて半導体事業から撤退し、全てをさらわれた過去があるので今度は上手くやれるかなと思います。
AKIRA
あ!コレ、「だからAPS-Cのレンズ作りません」となるのかも。
経営判断はそうですが、カメラファン的には辛い、、、