キヤノンは高付加価値な産業へと事業構造を転換

東洋経済ONLINEに、キヤノンの御手洗会長のインタビューが掲載されています。

キヤノン御手洗会長「国内生産回帰」発言の真意

  • 円安は、日本から輸出する分にはメリット。でも、海外から輸入するものについてはコストが高くなる。円安のほうがプラス面は多いが、100%まるきりいいというわけではない。
  • 安い労働力を求めて海外に出て行かなければならないような産業をやめ、できるだけ高付加価値な産業へと、キヤノンは10年以上かけて事業内容を変化させてきた。高付加価値の産業は為替の変動にも強い。
  • 高付加価値の産業であれば、賃金が高い日本国内で生産しても十分にやっていける。高級一眼レフカメラの生産を海外に出したことは一度もない。
  • IT革命、さらにはスマホの登場で安いカメラが全滅した。キヤノンのカメラの売り上げは3分の1に減ってしまった。このような経験から、事業構造の転換を目指してきた。安いカメラや安いプリンターを作っていたような産業を変えてきた。

 

最近カメラの単価が右肩上がりに上昇していますが、御手洗会長の言うように高付加価値の製品中心にしないと、市場が大幅に縮小した現在、カメラ産業は生き残っていけないのでしょうね。キヤノンはこれからエントリーのミラーレス機(EOS R50?)を投入すると噂されていますが、これまでのKissの低価格路線から何らかの変更があるのか興味深いところです。