最もお買い得な中古のミラーレスカメラは?

DPReviewTVで、クロップセンサー機(フルサイズよりも小さいセンサーサイズのカメラ)とフルサイズ機の中で、中古で最も買い得なカメラが選出されています。

DPReview TV: The best deals on used cameras

  • 素晴らしい新型カメラが多数発売されたが、多くの人が中古のカメラの価格が下がることを願っており、これは、中古品を入手する絶好の機会だ。中古で常に最新技術を手にすることができるわけではないが、それは重要ではなく、良い撮影経験を積むことができるのが重要だ。クリスはスチル用のカメラを、ジョーダンは動画用のカメラを選んだ。

  • クロップセンサー(フルサイズより小さいセンサーサイズの)のスチル用のカメラ:スチル用ではIBIS搭載で素晴らしい操作系を持つX-S10がお気に入りだが、このカメラはまだ新しく中古価格がこなれていないので、ここでは十分に値落ちしているEOS M6 Mark II を選ぶ。このカメラはしっかりとした出来のカメラで、素晴らしいモダンなAFシステムと高画素センサーが搭載され、非常に軽量コンパクトだ。
  • クロップセンサーの動画用のカメラ:X-T30は私が好きなエテルナのプロファイルがあり、Logで撮影可能でヘッドホン端子があり、ハンドリングも素晴らしくX-S10よりも安価でスチルでも楽しめるが、IBISが必要ならE-M1 Mark II を選ぶ。後継のE-M1 Mark III は動画に関してはそれほど進化していない。E-M1 Mark II は驚くほどの効果の手ブレ補正で、手持ちで最高に安定した動画が撮れるカメラの一つだ。また、m4/3には多くの非常に安価なレンズが揃っている。

  • フルサイズのスチル用のカメラ:D800が私のお気に入りだが、ここではミラーレスにこだわって選びたい。初代Z7は優れた4500万画素センサーを搭載し、価格もこなれていて素晴らしい選択肢だが、ここでは悩むことなくα7R IIIを選びたい。α7R IIIは中古価格が大幅に下がってZ7よりお買い得になっており、また、ソニー機は多くの手頃な価格のサードパーティー製レンズも選べる。
  • フルサイズの動画用のカメラ:初代Z6が素晴らしい中古価格になっているが、残念ながら性能を引き出すには外部レコーダーが必要なので、既にレコーダーを持っているならZ6が良い選択肢だ。しかし、本当に最高にお買い得な製品を探しているなら、パナソニックS1だ。このカメラは多くのアップデートを経て今や私のお気入りの動画機であるS1Hに非常に近いものとなっている。Lマウントのレンズはこれまで選択肢が少なかったが、パナソニックとシグマがレンズラインナップを拡充しており、安価なレンズも出てきている。

 

DPReviewTVのクリス氏とジョーダン氏が個人の好みで選んだ「お買い得の中古カメラ」ですが、いずれもとても実用的なカメラで、手頃な価格で大いに活躍してくれそうですね。

APS-Cのスチル機で選ばれたEOS M6 Mark II は性能の割りに価格が安く、確かにお買い得かもしれませんが、RFマウントのAPS-C機が登場した今からEF-Mマウント機に投資するのは、将来性の面では少々不安があるかもしれませんね。

APS-Cの動画機に関しては、手持ち撮影なら、強力なIBISの性能を考えるとE-M1 Mark II はお買い得と言えそうです。三脚やジンバル前提ならX-T30も良い選択肢になりそうです。

フルサイズのスチル機は、Z7とα7R III のどちらも動きの速い動体撮影以外では十二分に活躍してくれそうで、スチルをじっくり撮るには申し分のないカメラですね。

フルサイズの動画機は初代Z6と、発売後のアップグレードで高性能化したS1が候補にあがっていますが、国内では中古はZ6の方がずっと安価のようなので、外部収録前提でもZ6も意外に良い選択肢になるかもしれません。