富士フイルム「XF56mmF1.2 R WR」は旧型と段違いの解像力

価格.comマガジンに、富士フイルムの新しい中望遠単焦点レンズ「XF56mmF1.2 R WR」と旧型の「XF56mmF1.2 R」との比較レビューが掲載されています。

富士フイルム「XF56mmF1.2 R WR」レビュー

  • レンズの全長は6mmほど長く、重量は40g重くなった。フィルター径も62mmから67mmへと大口径化している。
  • さらに新型は、最短撮影距離が旧型の70cmから50cmに短縮されている。最大撮影倍率は0.14倍なので、マクロレンズ的とまでは言えないが、花をちょっとアップ目に撮りたいというような使い方の場合にありがたいと言えるだろう。
  • 新型は、防塵・防滴機能が装備されている。新型は悪天候などでの使用時にも安心感があると言える。
  • 絞り開放での解像力は「段違い」と言っていいくらいの違いがある。旧型は、ポートレートにふさわしいやわらかなボケ味が特徴のレンズという感じだったが、これが新型では、やわらかなボケ味はそのままに、ピント面の解像力が大幅に向上している。4000万画素の「X-H2」で撮り比べてしまうと、「買い替えなきゃダメかな」と思ってしまったほどの違いだ。

  • 新型は、解像力だけでなく、色収差も大幅に抑えられている。旧型はピント面をわずかに外したあたりに滲みのようなものが発生しやすく、そこに色収差が見られたりしたのだが、これがほぼなくなったと感じる。
  • 新型は11枚絞りで、旧型は7枚絞り。この差はF2.8くらいまで絞るとはっきりと見えてくる。新型はF2.8でもほぼまん丸のボケなのに対し、旧型はカクカクとしたボケになってしまっている。
  • 「XF56mmF1.2 R WR」はピントを合わせたところを最大限にシャープに写しつつ、そこから滑らかにボケていくのが特徴だ。そして、この描写を絞り開放から味わえるのが、このレンズの最大の魅力と言ってよいだろう。ポートレートだけでなく、スナップ撮影や風景撮影でも活躍してくれそうな1本と言えそうだ。

 

F1.2で撮影したサンプルを見ると、新型と旧型の解像力は驚くほどの違いがありますね。新型はこれだけ解像力を改善しているにもかかわらず、ボケが柔らかく綺麗なのは素晴らしいです。また、最短撮影距離も短くなり防塵防滴も採用されていて、すきのないレンズに仕上がっているという印象です。