2023年の各社の新型カメラとレンズの予想

Tony & Clelsea Northrupが、2023年に登場する新型カメラと新レンズの予想動画を公開しています。

2023 CAMERA PREDICTIONS

 富士フイルム

  • GFX100II:これまで同じ1億画素センサー、画像処理エンジンの強化、AFの改善、1000ドルから8000ドルに値下げ。
  • X-T40とX-Pro4:AF性能が改善される。X-Pro3の奇妙なHidden LCDは従来のモニタに戻るか、モニタレスになる。
  • 新レンズは16-55mm IIと50-140mm F2.8 II:高解像度化され高画素機に対応する。AFが高速化される。

 パナソニック

  • m4/3機は大きなアップデートがあるとは思わない。あるとしてもファームウェアアップデートのような非常にマイナーなアップデートになる。パナソニックはフルサイズに注力する。
  • S1 Mark II:2400万画素、改善されたAF、全幅読み出しの4K60p、2500ドル。S1 Mark II の登場は近いように思える。
  • S1R Mark II:4700万画素、改善されたAF、全幅読み出しの8K30p(ニコンやキヤノンに対抗するために8K60pでも驚きはない)、3200ドル。S1IIもS1RIIも非常に競争力のある価格になると思う。

 OM SYSTEM

  • OM-10:E-M10シリーズがOM-10になる。同じ2000万画素センサー、E-M10 IV+ファームウェアアップデート、1000ドル。ほとんどがソフトウェアベースの改善で、大きな変化は見られないと思うが、画像処理エンジンの換装でAFは進化する。

 ニコン

  • Z9のファームウェアが4.0に更新され、AFが再度改善される。
  • Z500:ベイビーZ9、2000万画素、60コマ/秒、メカシャッターレス、2000ドルか2500ドル。D500のミラーレス版のカメラ。ニコンはこのようなカメラを造るべきだ。
  • Zf:Zfcのフルサイズバージョン、Z5のレトロスタイル版、価格は1500ドル。価格を下げるためにZ5がベースになると思う。
  • 新レンズ:85mm f/1.2、35mm f/1.4、12-28mm PZ、200-600mm、タムロン製の70-180mm。これは公式ロードマップに掲載されているレンズで、85mmはf/1.2、35mmはf/1.4になると予想している。

 ソニー

  • α10またはα1000:APS-Cセンサーのベイビーα1、連写は30コマ/秒、3000万画素、2400ドル。デュアルカードスロット。
  • α9 III:EOS R3の対抗機、2400万画素、フル解像度で40コマ/秒、低解像度で120コマ/秒、4500ドル。
  • α1のファームウェア2.0:α7R Vの被写体認識、動体補正対応のより高性能なピクセルシフト。
  • α7C II:レンジファインダースタイルのα7 IV、SDのシングルカードスロット、2000ドル。α7 IVを小さいボディに詰め込んだだけになると思う。小型化のためにシングルカードスロットになる。
  • 交換レンズ:85mm F1.2 GM 2600ドル。ライバルと同じF1.2バージョンを投入する。キヤノンRF85mm F1.2よりは小さくなり、AFがFE 85mm F1.4 GMよりも高速化される。

 キヤノン

  • キヤノンはレトロスタイルのカメラを造らないのだろうか? 美しいデザインのAE-1のようなフルサイズデジタルカメラを造ってほしい。
  • EOS R1:40コマ/秒以上の連写、4500万画素、視線入力のないR3ベースのボディ、プリキャプチャー、8000ドル。
  • EOS R100:クリエイター向けカメラ、10コマ/秒、EVF非搭載、700ドル。ZV-E10やZ30のキヤンバージョン。ユーチューバー向きのバリアングルモニタ。4K30p、クロップの4K60p。
  • EOS R5 II:8K60p、オーバーヒートに強くなる、改善されたAF、メカ12コマ/秒、電子30コマ秒の連写、3900ドル。α1に少し後れを取っているAF性能が改善される。積層型センサーは採用せず同じ4500万画素センサーになる。
  • 交換レンズ:24mm F1.4、35mm F1.4、50mm F1.4、85mm F1.4。24mm F1.4は動画クリエイターに重要だ。50mmと85mmはF1.2よりも安価なF1.4バージョンのレンズが登場する。

 

現実的な予想と「こんなカメラがあったらいいな」という希望とが混在していますが、実際にどのカメラが登場するのか興味深いところです。α9 III やEOS R5 II などは的中する可能性は結構高いかもしれませんね。

最近はAPS-C機が見直されてきていますが、Z500やα10のような高性能APS-C機が果たして登場するのでしょうか。また、キヤノンのレトロスタイルのカメラに関しては、以前のインタビューでキヤノンが否定していたので、実現の可能性は低いような気がします。