DPReviewプロダクト・オブ・ザ・イヤー2022は富士フイルム「X-H2S」

DPReview が今年登場した新製品から選出した「DPReview Awards 2022 」を発表しています。

Our favorite gear, rewarded: DPReview Awards 2022

ベストのズームレンズ

  • 最終候補リスト
    - OM SYSTEM 40-150mm F4.0 PRO
    - ソニー FE 24-70mm F2.8 GM II
    - ソニー FE PZ 16-35mm F4 G

  • 次点:ソニー FE PZ 16-35mm F4 G
  • 受賞:ソニー FE 24-70mm F2.8 GM II
    「解像力、コントラスト、AF、フレア・ゴースト耐性、大きさ重さ、柔らかなボケ味などあらゆる面で優れた光学系で、スチルと動画の両方で活躍する新しい王者だ。ズームリングの重さの調整や、絞りリングのクリック解除などの巧みな配慮もレンズに付加価値を与えている」

ベストの単焦点レンズ

  • 最終候補リスト
    - 富士フイルム XF56mmF1.2 R WR
    - ニコン Z 400mm F4.5 VR S
    - パナソニック Leica DG Summilux 9mm F1.7 ASPH
    - シグマ 20mm F1.4 DG DN Art
    - シグマ 24mm F1.4 DG DN Art

  • 次点:シグマ 20mm F1.4 DG DN Art
  • 受賞:ニコン Z 400mm F4.5 VR S
    「比較的小型軽量で手頃な価格の超望遠単焦点と言うコンセプトだけで賞の候補になるレンズだが、このレンズの受賞は使用体験が非常に肯定的なものだったためだ。光学性能やAFもしっかりしている。3500ドル以下の価格なので、多くの写真家がスポーツや野生動物の撮影に手が届くようになる」

ベストのコンシューマー向けカメラ

  • 最終候補リスト
    - キヤノン EOS R6 Mark II
    - キヤノン EOS R7
    - 富士フイルム X-H2S
    - OM System OM-1

  • 次点:富士フイルムX-H2S
    「APS-Cとしては価格が高いが、使えば使うほどその実力の高さが分かる。連写でも高水準のAFで追尾が可能だ。動画のAFはそれほど強くはないが、スピードとオールラウンドな能力の高さで非常に強力なカメラだ」
  • 受賞:キヤノン EOS R6 Mark II
    「最も競争の激しい価格帯で我々が選んだ製品で、好評のR6をベースに高画素化され動画性能が向上している。このカメラは汎用性が高く高画質で、40コマ/秒の連写もローリングシャッター歪みはあるものの実用的だ。動画のAFも使い勝手がよく、動画撮影もしやすい」

ベストのハイエンドカメラ

  • 最終候補リスト
    - ソニー A7R V
    - キヤノン EOS R5 C
    - ライカ M11

  • 次点:ライカ M11
    「M11はM3のスピリットを継承しており、じっくりと撮影するスタイルのためのカメラで、他社が連写やAFを追い求める中で、ライカはその信念を貫いている」
  • 受賞:ソニー α7R V
    「プログレードの機能を搭載したカメラで、AF性能、IBIS、メニュー、動画など全てが大幅にアップグレードされ、操作性が大きく改善している。従来機でわずかに残っていた荒削りな部分がなくなり、非常い高性能なスチル機となった」

DPReviewプロダクト・オブ・ザ・イヤー2022

  • 最終候補リスト
    - キヤノン EOS R6 Mark II
    - DJI Mavic 3 Classic
    - 富士フイルム X-H2S
    - ソニー a7R V

  • 次点:キヤノン EOS R6 Mark II
    「R6 Mark IIはコンシューマー機のカテゴリでは受賞したが、ここではスチルに重点を置いておらず、より強力な動画機を評価している。また、EOS R6 Mark II は馴染みのあるカメラ(R6)の正常進化モデルであったことも次点の理由だ」
  • 受賞:富士フイルム X-H2S
    「X-H2Sは優れたカメラであると同時に野心的なカメラであることも受賞の理由の一つだ。富士フイルムは積層型センサーをスチルの連写速度だけでなく、動画のスペックアップにも利用しており、非常に高いビットレートのProRes記録や、14bitモードでの撮影が可能だ。X-H2SはR6 Mark II よりも更に意欲的な製品でハイブリッドカメラに対する期待感を高めてくれるカメラだ」

 

今年のプロダクトオブザイヤーは富士フイルムX-H2Sで、積層型センサーを連写速度だけでなく、動画性能を高めるために活用していることが高く評価されたようです。富士フイルムは、DPReviewTVではX-H2Sがベストの動画用カメラに、CineDではX-H2がミラーレスカメラ・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、今年は存在感を大いに増しましたね。

次点のEOS R6 Mark II は、動画重視の評価だとX-H2Sに及ばなかったようですが、とは言え、コンシューマ機のカテゴリではベスト、プロダクト・オブ・ザ・イヤーのカテゴリでも次点と非常に高く評価されているようです。

ハイエンドカメラ部門のα7R Vは、AI AFの採用に加えてIBISも改善され、全体的に大きく進化しているので受賞も納得ですね。