キヤノン「EOS R6 Mark II」は動画のローリングシャッターの読み出し速度が大幅に高速化

DPReviewのEOS R6 Mark II のレビューが更新され、動画の画質とローリングシャッターの読み出し速度に関するレビューが追加されています。

Canon EOS R6 Mark II review updated

  • EOS R6 Mark II の各動画モードで、ローリングシャッターの速度をテストし、全幅読み出しとクロップの4Kで動画のディテールのレベルを評価した。
  • センサーの全幅で読み出した場合、EOS R6 Mark II の動画の画質は同クラスの他のカメラと良く似た結果だ。R6 Mark II は4K60pでも4K24pと同じように見えるのが印象的だ。対照的に、ソニーα7 IVとパナソニックDC-S5は4K60pではクロップする必要がある。
  • EOS R6 Mark II のクロップモードは、全幅読み出しよりも少しディテールが劣るが、それでもライバルのクロップモードよりは有利だ。

  • ローリングシャッターに関しては、EOS R6 Mark II は非常に優れており、センサーの全幅からのオーバーサンプリングで20ms以下(1/50秒以下)の快適な値で、1.6倍のクロップでは10ms前後(1/100秒前後)だ。

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  • 参考までにパナソニックS5、ニコンZ6 II、ソニーα7 III の24MPセンサーは、4Kの全幅読み出しに22ms(1/45秒)かかり、若干のローリングシャッター歪みが見られる。α7 IVの全幅4K24p記録で約27ms(1/37秒)、旧型のEOS R6は約30ms(1/33秒)で、どちらも目に見えるローリングシャッター歪みが非常に発生しやすい。

 

同じDPReviewのスチルのローリングシャッターのテストでは、EOS R6 Mark IIスキャン速度は旧型のR6とほとんど同じという結果が出ていましたが、4K動画のテストでは、EOS R6 Mark II ローリングシャッターのスキャン速度は旧型のEOS R6のほぼ2倍で、ライバルのα7 IVやZ6II、S5などを大きく上回っているようです。

EOS R6 Mark II のセンサーはスチルのスキャン速度に関してはほぼ現状維持ですが、動画のスキャン速度に関しては大幅に進化しているようですね。