キヤノン「EOS R6 Mark II」の電子シャッターのスキャン速度は18ms(1/56秒)

DPReviewのEOS R6 Mark II のレビューに画質比較ツールのデータが新たに掲載され、高感度ノイズやダイナミックレンジ、電子シャッターの速度などに関するレビューが追加されています。

Canon EOS R6 Mark II review updated

  • EOS R6 Mark II はR6の2000万画素から2400万画素に高画素化しており、ディテールに関してはそれほど大きな違いはないが、他の多くのライバルと同一のスペックとなった。高感度ノイズの面では、R6 Mark II は中程度の感度ではライバルと非常に良く似た性能だが、非常に高い感度では、このクラスではR6 Mark II とα7 IVが、わずかに後れを取っている。
  • JPEGシャープネス処理は細かいディテールを引き出すのによい仕事をしているが、高感度のノイズリダクションはこのクラスでベストの競合機ほどディテールを上手く維持していない。この差は、厳しい照明条件のもとではより顕著になる。
  • JPEGはキヤノンらしい魅力的な色調で、ほとんどの場面で好感の持てる仕上がりになっている。

  • 電子シャッター使用時のローリングシャッター効果とダイナミックレンジへの影響を確認した。ローリングシャッターは18ms(1/56秒)で、これは、ソニーα9(1/150秒)のようなカメラと比較すると特別速くはないが、かなり動きの速い被写体でもそれほど大きくは歪まない程度の速さだ。ただし、モータースポーツやゴルフスイング撮影では、EOS R6 II の40コマ/秒の連写モードの使用は勧められない。
  • 連写速度を達成するために、EOS R6 II はセンサーの読み出しを12bitに落としているようだ(大部分のカメラは電子シャッターの高速化のために同様のことを行っている)。これが、RAWファイルのディープシャドウのノイズが顕著に増える主要因になっていると思われる。

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EOS R6 Mark II の高感度ノイズはライバルと同程度(超高感度域では若干劣る)で、特に優れているわけではないようですが、十分良好な画質という印象です。ローリングシャッターのスキャン速度に関しては、R6 Mark II はかなり速いというレビューもいくつかありましたが、実際の計測では1/56秒ということで、R6と同程度のようですね。