「OM SYSTEM OM-5」は控えめなモデルチェンジだが冒険家には素晴らしい選択肢

Photography Blogに、OMDSのミドルクラスの新型m4/3カメラ「OM SYSTEM OM-5」のレビューが掲載されています。

OM System OM-5 Review

  • OM-5のセンサーはE-M5 Mark III と全く同じだが、画像処理エンジンがTruePic IXになっており、画質は向上している。
  • OM-5にはライブND、星空AF、手持ちハイレゾなどの新機能が搭載されているが、それ以外はEM-5 Mark IIIとほぼ同じで、「不具合がなければ修正しない」が設計チームのモットーだったようだ。
  • OM-1の新メニューの採用を期待していたので、古いメニューが使用されているのは残念だ。
  • ボディにE-M5 Mark II のマグネシウム合金ではなく、Mark III のポリカーボネートが使用されているのも残念で、OM-5はしっかりとしているようには感じられるが、Mark II ほど堅牢ではない。しかし、防塵防滴性能はクラストップだ。
  • E-M5 Mark III と同様にフラッシュのシンクロ端子がないため、このカメラはスタジオでの撮影にはあまり適していない。
  • ハイレゾショットが手持ち撮影が可能になったので、以前よりも用途が遥かに広がった。
  • 電源スイッチが左側にあるのは、電源を入れるのに左手が必要になるので、理想的とは言えない。電源は右手の親指や人差し指で操作できるのが好みだ。
  • 動画は優れたIBISのおかげで、中望遠レンズを使用している場合でも、手持ちで驚くほどなめらかな映像が得られる。IBISはスチルと動画の両方で優れた効果を発揮する。
  • EVFはかなりまともなもので、倍率は低めだがアイポイントが長いのでメガネ使用者にも向いている。
  • USB端子を使って出先で充電ができるが、2022年の機材でmicro USB端子を採用しているのは残念だ。
  • 画質は優れた品質でISO64から1600まではノイズが見られず、ISO3200からノイズが発生し始める。ISO6400ではノイズがかなり目立ち、細部のディテールが失われる。ISO12800と25600は更にノイズが多くなるが、小さい印刷物やWeb用途なら使用できる。

  • 結論:OM-5は3年前のE-M5 Mark III のかなり控えめなアップグレードで、旧型からOM-1のような性能向上を期待していた場合には、少々物足りなさを感じるかもしれない。しかし、手持ちハイレゾショットが採用され、手ブレ補正や防塵防滴性能は旧型から改善されている。micor USBポートの採用は精彩を欠くが、コンピューテーショナルフォト機能は群を抜いている。OMDSはOM-5を世界中の冒険家が使うことを期待しており、我々もOM-5は頑丈で携帯性に優れ、どこでも撮影ができる素晴らしい選択肢だと確信している。

 

OM-5はE-M5 Mark IIIから非常に小規模なモデルチェンジで、E-M1 Mark IIIからOM-1のようなモデルチェンジを期待していた方には期待外れかもしれませんが、小型軽量で非常に耐候性に優れたカメラなので、登山等の厳しい環境で使用する人には確かに良い選択肢になりそうですね。