PetaPixelが選ぶカメラ&レンズ・オブ・ザ・イヤー2022

PetaPixelが、同サイトのスタッフの投票によって2022年のベストのカメラと単焦点レンズ、ズームレンズを選出しています。

The PetaPixel Awards: The Best of Photography in 2022

  • 今年で2回目となるPetaPixel Awardsは、PetaPixelのスタッフがそれぞれのカテゴリーでベストと認めた写真関連の新製品を表彰するものだ。

    PetaPixelのスタッフは、現役の写真家と元写真家で構成され「トレンド・オブ・ザイヤー」を除くすべてのカテゴリーで1位、2位、3位に投票した。1位は5ポイント、2位は3ポイント、3位は1ポイントだ。客観性を保つために、営業やマーケティングに直接関わるスタッフは投票から除外した。

  • カメラ・オブ・ザ・イヤーはニコンZ9:昨年はZ9の発表が遅すぎて長時間使用できず、投票に間に合わなかった。発表から1年以上経った今、Z9が最高の栄誉を獲得した。我々のレビューでは、120コマ/秒の連写や8K動画、素晴らしいバッテリーライフなど大きな技術的な飛躍が称賛された。また、ファームウェアアップデートで多くの新機能が追加された。

    昨年はα1が全会一致で選出されたが、今年は票が割れており、最終的にZ9が勝利したが、α7R Vは僅差で2位だった。3位は富士フイルムX-H2Sだ。その他に候補に挙がったのはハッセルブラッドX2D 100CとキヤノンEOS R6 Mark II、OM SYSTEM OM-1だ。


  • 単焦点レンズ・オブ・ザ・イヤーはニコン Z 800mm f/6.3 VR S:6500ドルの800mm f/6.3は驚異のレンズだ。このレンズは一眼レフ用の800mmよりも安価なだけでなく、性能はトップクラスで、ほとんど全ての点で一眼レフ用の800mmよりも優れている。我々のレビューで軽さや、造りの品質、画質、価格が称賛された。

    Z 800mm f/6.3はもう一つのニコンの優れた候補であるZ 400mm f/4.5 VR Sを僅差で上回った。3位はキヤノンRF800mm F5.6 Lだった(RF135mm F1.8Lは未発売なので評価の対象外)。


  • ズームレンズ・オブ・ザ・イヤーはタムロン20-40mm F/2.8 Di III VXD:2022年のズームでこのレンズほど広く称賛されたレンズはないだろう。このレンズは、このクラスで最小最軽量で、解像力、価格など全ての点で群を抜いている。コストパフォーマンスが最高のレンズの一つだ。

    2位はニコンZ100-400mm f/4.5-5.6 VR S、3位はソニーFE24-70mm F2.8 GM IIだ。ソニーFE PZ 16-35mm F4、タムロン70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD、タムロン17-70mm F2.8 Di III-A RXDも候補に挙がった。


  • 今年の写真のトレンドはAI:ソニーα7R VはAIを利用したカメラのパーフェクトな例だ。OMDSはディープラーニングを利用したコンピューテーショナルフォト機能をカメラに搭載しており、そして、キヤノンでさえEOS R6 Mark IIに新しいAI用のチップを追加している。

 

ニコンZ9は文句なしの高い性能に加えて、プロ用機としては安価でコストパフォーマンス抜群なので、2022年の1位(実際は2021年発売のカメラですが)に選出されるのは納得のいくところですね。2位のα7R Vは、AF性能の優秀さが高く評価されたようです。

単焦点レンズで1位に選ばれたZ 800mm f/6.3は、このクラスのレンズとしては非常に小型軽量で価格も安く性能も優れているので、票を集めるのも理解できます。ニコンは2位にもZ 400mm f/4.5 VR Sが入っていて魅力的な望遠レンズが揃ってきましたね。

ズームレンズは、タムロンの20-40mm F/2.8がその小ささと抜群のコストパフォーマンスで選ばれたようですが、少し変わったズーム域のレンズなので、ここまで人気を博すとは正直思っていませんでした。今後、20mmスタートの標準ズームが流行るかもしれませんね。