m4/3は映像制作においてベストバランスのフォーマットと確信

PHILE WEBに、パナソニックの山根洋介氏のインタビューが掲載されています。

DGPイメージングアワード2022 受賞インタビュー

  • GH6は、発表直後から想定を大幅に上回るご予約を頂戴するなど、大変大きな反響をいただくことができた。高感度撮影・ダイナミックレンジについても大変高い評価をいただいており、画質面の心配事が減ったことで安心感が生まれ、今までよりも撮影に集中できると好評だ。
  • GH6では基幹デバイスおよびカメラシステムを一から見直すことに着手した。その一つがイメージセンサーであり、開発中に実現した新技術が「ダイナミックレンジブースト」だ。開発は苦難の連続だったが、マイクロフォーサーズのイメージを覆す、美しい階調を描き出すカメラに仕上げることができたと自負している。
  • GH6にはクリエイターが求める映像表現や編集自由度への期待に応えるために、非常に高性能なCODECを採用した新しいエンジンを搭載した。実現には我々のノウハウでもある放熱設計をさらに高める必要に迫られ、"サイズと熱との闘いの日々"に追われる毎日だったが、アクティブクーリングシステムを小型化しながら様々な改善を施すことで、安心して撮影いただくことを可能とした。

  • マイクロフォーサーズは、奥行き・深さ・広さが求められる映像制作において、ベストバランスのフォーマットであると確信している。
  • 「LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7」は、当初は「小型・軽量の超広角レンズ」をテーマに開発をスタートしたものだったが、エンジニアから新たな表現力の一端として「小型・軽量なのに寄れる」「ハーフマクロで撮れる」というバリューが提案された。
  • 年明けには4年ぶりとなるCP+のリアル開催も予定されており、「フルサイズSシリーズ」「マイクロフォーサーズGシリーズ」の両マウントで全力展開し、お客様の創作活動のヒントになるようなタッチ&トライや展示、セミナーを検討している。
  • 映像や静止画を撮り、皆と共有しようと行動を起こしたときに、一番ふさわしいカメラは恐らく、もっと小さくて機動性があり、価格も手が届くもの。現在はかなりディープな世界のカメラが中心となっていますが、そうした領域までステップアップしていけるような、若い世代の人たちに向けてLUMIXをしっかりと知って、そして使って喜んでいただけるものを準備していかなければならない。

 

フルサイズのSシリーズの発売で、パナソニックのm4/3の先行きを心配する声もありましたが、「小さくて機動性があり、価格も手が届くカメラ」を準備していくということなので、今後もm4/3に力を入れていくことになりそうですね。最近は、m4/3はGHシリーズなどのハイエンド機が中心になっていますが、ミドルクラスやエントリーモデルの新製品がどうなるのか気になるところです。