交換レンズの2022年のメーカー別販売本数シェア

BCN+Rに、交換レンズのここ数年の販売動向に関する記事が掲載されています。

交換レンズでソニーが初めて年間シェアNo.1を獲得

  • コロナ禍を跳ね返し、2022年に大きな巻き返しを見せたのが交換レンズだ。販売本数前年比は、106.9%とプラ転。販売金額では実に122.1%と2桁増まで回復してきた。
  • 交換レンズの販売では、やや「ミラーレス化」が遅れているが、ミラーレス一眼用交換レンズの販売本数構成比は20年の59.4%から、21年には68.1%、22年には77.3%と拡大。着実にミラーレス化が進んでいる。
  • 終息モードに入った一眼レフカメラとともに、一眼レフ用レンズの販売本数前年比は21年に78.3%、22年には77.1%と縮小が続いている。一方で、ミラーレス一眼用レンズは、21年でも111.4%と2桁増を記録したのに加え、22年は121.4%とさらに拡大した。
  • 市場構造の変化はメーカーシェアにも影響。これまではキヤノンが13年連続で年間トップシェアを守り続けてきた。しかし、22年はソニーが年間シェア16.4%でトップの座を奪い、BCN AWARD 2023を受賞した。

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  • 22年にシェアを拡大させたのがレンズメーカーのシグマとタムロンだ。年間シェアではシグマが14.5%で3位、タムロンが14.3%で4位と、0.2ポイントの僅差で激戦を繰り広げた。ソニー、キヤノンが販売本数でわずかに前年を割れたのをしり目に、シグマは126.3%、タムロンは136.2%と販売本数前年比が大幅増で好調だ。
  • 交換レンズ市場は当面、一眼レフというレガシーを背負ったカメラメーカーと、ミラーレスに専念できるカメラメーカーやレンズメーカーの戦い、という構図が続くだろう。

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交換レンズの販売本数シェア上位3位は、BCN AWARD 2023で公開されていましたが、4位以下のデータは今回が初公開ですね。交換レンズのシェアではトップのソニーと5位のニコンとの差は3.4%とそれほど大きな差ではなく、上位5社はなかなかいい勝負という印象です。

一眼レフ用のレンズに関しては、急速に縮小してはいるものの2022年はニコンとキヤノンは全体の40%と以上と、まだかなり売れているようです。ソニーはミラーレス用レンズが95%ということなので、まだAマウントのレンズが5%も売れているんですね。