キヤノンはレンズ交換式カメラユーザーのすそ野を広げるモデルを投入する

キヤノンが、2022年12月期 第4四半期の決算を発表しています。

決算短信・説明会資料

  • 2022年Q4実績のポイント:約8割を占める高い海外売上比率とコロナ禍以前から進めてきた国内への生産回帰によって、為替の円安も追い風にして、売上高は対前年14.7%増の4兆314億円、営業利益は25.4%増の3,534億円、純利益は13.6%増の2,440億円となり、2期連続で大幅な増収増益を達成することができた。売上高が4兆円を超えるのは、2017年以来5年ぶり。

  • イメージング(カメラ):カメラ市場は、個人消費の落ち込みが懸念される中でも、プロやハイアマチュアを中心に静止画や動画の撮影自体を楽しむユーザーの需要は底堅く、各社のミラーレスカメラ新製品投入により2022年は前年を上回る585万台となり、2023年も同じ規模を想定している。
  • 当社の2022年の販売台数は、EOS Rシリーズ初となるAPS-Cセンサーモデルの「EOS R7」と「EOS R10」がラインアップに加わり、前年から12万台増となる286万台となった。
  • レンズ交換式カメラユーザーのすそ野を広げるモデルの投入など、EOS Rシリーズのさらなるラインアップ強化を図る計画であり、今年は290万台の販売を目指していく。
  • 今後もユーザーの多様な撮影ニーズに応えるべく、RFレンズ拡充を進めていく。

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キヤノンのカメラ事業の2022年の実績は対前年で+17.7%、2023年見通しは+6.8%と、堅調と言ってよさそうですね。レンズ交換式カメラの台数伸び率の見通しは+1%とほぼ横ばいで、カメラ市場の縮小はそろそろ底を打つのかもしれませんね。

また、キヤノンは「レンズ交換式カメラユーザーのすそ野を広げるモデルの投入」について言及していますが、何が登場するのか興味深いところです。有り得そうなものとしては、RFマウントのKissシリーズのカメラや、Vlogカメラ、フルサイズの廉価機あたりでしょうか。