キヤノンの「300mm F2.3」「400mm F5」のAFミラーレンズの特許出願

キヤノンが、フルサイズ対応の「300mm F2.3」と「400mm F5」のミラーレンズの実施例を含む小型軽量大口径で像面湾曲を十分に補正可能な光学系の技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:キヤノン株式会社
    公開番号:P2023013456
    出願番号:P 2021117655
    公開日:2023-01-26
    発明の名称: 光学系および光学機器
  • 【課題】小型、軽量、大口径比でありながら像面湾曲を十分に補正できるようにした光学系を提供する。
  • 本発明は、撮像装置や交換レンズに用いられる撮像光学系として好適な光学系に関する。
  • 焦点距離が長い望遠型の撮像光学系として、反射系と屈折系を有する反射屈折型の撮像光学系がある。このような反射屈折型の撮像光学系において、小型、軽量、大口径比で自動焦点調節(オートフォーカス)機能を有するものとして、特許文献1、2にはインナーフォーカス方式の撮像光学系が開示されている。
  • しかしながら、特許文献1、2に開示された撮像光学系では、反射系の構成が像面湾曲を十分に補正することができないものとなっている。
  • 本発明は、小型、軽量、大口径比でありながら像面湾曲を十分に補正できるようにした光学系を提供する。

  • 実施例1(300mm F2.3)
    焦点距離 298.89
    Fナンバー 2.28
    半画角(°) 4.14
    像高 21.64
    レンズ全長 177.20
    バックフォーカス 65.95

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  • 実施例2(400mm F5)
    焦点距離 408.04
    Fナンバー 5.00
    半画角(°) 3.04
    像高 21.64
    レンズ全長 189.17
    バックフォーカス 47.69

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実施例1は300mm F2.3の非常に明るいミラーレンズで、このスペックにもかかわらず全長17.7cm(RFマウントのフランジバックの長さを除くと15.7cm)と極めてコンパクトなレンズになっています。かなり尖ったスペックなので製品化の可能性は高くないような気もしますが、AFにも対応しているレンズなので、もし、製品化されれば注目を集めることは間違いなさそうです。