シグマのフルサイズ用の「400mm F5 OS」「500mm F5.6 OS」「700mm F8 OS」の特許出願

シグマがフルサイズ用の「400mm F5」「500mm F5.6」「700mm F8」の実施例を含むフォーカシングユニットが小さく小型軽量の望遠レンズの技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社シグマ
    公開番号:P2023000170
    出願番号:P 2021100831
    公開日:2023-01-04
    発明の名称: 結像光学系
  • 【課題】結像光学系自身が小型軽量であり且つ小型軽量なフォーカシングユニットを有することで小型軽量な望遠レンズに適した結像光学系を提供する。
  • 望遠レンズはスポーツや動物などの撮影で使用されることが多く、高速なオートフォーカスが求められている。
  • さらに近年、動画撮影で望遠レンズが使用される場合が増えてきた。動画撮影で使用される場合、オートフォーカスはコントラスト検出方式を用いられることが多い。コントラスト検出方式ではコントラストを検出するためにフォーカシングユニットにウォブリングという動作をさせることが一般的であるため従来よりも軽量なフォーカシングユニットを搭載した望遠レンズが望まれている。
  • 加えて近年、小型に設計されたミラーレスカメラの普及に伴い望遠レンズにおいても小型軽量が求められている。望遠レンズを小型軽量化する場合その結像光学系を小型化することに加え可動部を小型軽量化することが重要となる。
  • 本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、結像光学系自身が小型軽量であり且つ小型軽量なフォーカシングユニットを有することで小型軽量な望遠レンズに適した結像光学系を提供することを目的とする。

  • 実施例1(500mm F5.6 OS)
    焦点距離 485.00 300.92
    Fナンバー 5.83 5.96
    全画角 5.06 4.04
    像高 21.63 21.63
    レンズ全長 253.13 253.13
    バックフォーカス 58.0348

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  • 実施例5(700mm F8 OS)
    焦点距離 700.00 436.52
    Fナンバー 7.97 8.63
    全画角 3.52 2.84
    像高 21.63 21.63
    レンズ全長 318.72 318.72
    バックフォーカス101.6710

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  • 実施例6(400mm F5 OS)
    焦点距離 400.00 265.72
    Fナンバー 5.06 5.06
    全画角 6.14 4.87
    像高 21.63 21.63
    レンズ全長 233.14 233.14
    バックフォーカス 49.0742

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シグマが、ほどほどの口径でコンパクトな望遠端焦点レンズの実施例を含む特許を出願しています。この明るさなら手持ちでも楽に振りまわすことができ、超望遠単焦点としては手頃な価格が期待できそうですね。LマウントやEマウントにはこのようなスペックのレンズは存在しないので、製品化されたら注目を集めそうです。