ePHOTOzineに、ソニーの20mmスタートの新しい標準ズーム「FE 20-70mm F4 G」のレビューが掲載されています。
・Sony FE 20-70mm F/4 G Lens Review
- このレンズは比較的コンパクトで、α7 IVとのバランスは良好だ。広角端を20mmに拡張したことは大きなメリットで、広角とより長い焦点距離の両方が必要な状況ではレンズ交換の回数を最小限に抑えられる。20mmは24mmよりもかなり広い。
- フォーカスリングは抵抗がほとんどなく軽すぎるが、動きは非常に滑らかだ。ズームリングはフォーカスリングよりも重いが動きは滑らかだ。レンズを下に向けてもズームの自重落下は見られない。
- AFは24-70mm F4よりも60%高速化され、動体追尾性能は2倍になったとソニーは主張しており、フォーカシングは確かに非常に速く正確だ。AFはほぼ無音で、インナーフォーカスなのでフォーカシングでレンズの全長は変わらない。
- フォーカスブリージングは光学的に最小限に補正されているが、一部のボディとの組み合わせでブリージングの電子補正も可能だ。
- 20mmの解像力は中央はF4からF11では素晴らしい値(excellent)で、F16とF22ではとても良好な値(very good)だ。隅はF4では良好な値(good)、F5.6とF8ではとても良好な値(very good)、F11では良好な値(good)、F16とF22ではそこそこの値(fair)だ。
- 28mmの解像力は中央はF4からF11では素晴らしい値(excellent)で、F16とF22ではとても良好な値(very good)だ。隅はF4では良好な値(good)、F5.6からF16ではとても良好な値(very good)、F22ではそこそこの値(fair)だ。
- 50mmの解像力は中央はF4からF16ではとても良好な値(very good)で、F22ではそこそこの値(fair)だ。隅はF4からF16でとても良好な値(very good)、F22で良好な値(good)だ。
- 70mmの解像力は中央はF4からF8では素晴らしい値(excellent)、F11からF22ではとても良好な値(very good)だ。隅はF4からF8で素晴らしい値(excellent)、F11とF16でとても良好な値(very good)、F22で良好な値(good)だ。
- このレンズの解像力は全体的にとても満足のいくもので、20mmの隅だけは少し解像力が低下するが、それでもF5.6とF8に絞れば問題はない。このレンズはズーム全域で十分鮮明な画像が得られる性能だ。
- 倍率色収差は自動補正を無効にして計測した。倍率色収差は特に中央は非常に良く補正されており、隅でも0.5ピクセル以下に抑えられている。例外は20mmの隅で、明るい空を背景にした木の枝など、色収差が目立ちやすい被写体では色ズレが見られる場合がある。
- 歪曲は20mmで-1.48%、28mmで-0.41%、50mmで-0.10%、70mmで-0.10%でこのような広角レンズとしては非常に良く補正されており、望遠側ではほぼ真っすぐだ。
- ボケはズーム全域で十分に許容できるもので、広角側は少しうるさいが、望遠側にズームするとポートレートの撮影にも十分満足の行く滑らかさになる。
- 逆光耐性は、画面の隅に明るい光源がある場合でもフレアは驚くほど上手く抑えられており、優れた性能だ。
- 周辺光量落ちは20mm開放で-2.1EVで70mmで-1.3EVで、多くのレンズよりも優れている。
- 価格は1400ポンドで、大幅に広い画角と高レベルのパフォーマンスを考えるとこの価格設定はまずまずだ。
- 超広角20mmから中望遠の70mmまでカバーするレンズは、αシリーズのユーザーにとって驚くほど用途の広い選択肢となるだろう。F4の明るさは、高感度に強いカメラが普及した昨今では画質に大きな影響はなく、問題はない。このレンズは旅行やストリート写真、自撮り、Vlogなど多方面で活躍する極めて汎用性の高いレンズで大いに推奨する。
- 良い点:シャープで鮮明、色収差が少ない、フレアがほとんど見られない、滑らかな操作部の動き、非常に歪曲が少ない、近接性能、広角端が20mm、非常に用途が広い。
- 悪い点:20mmの隅の解像力。
FE20-70mm F4 Gは広角側を20mmに広げた設計の難しいスペックの標準ズームですが、ズーム全域で実用的な性能で、特に中間域から望遠側は非常に優秀ですね。広角端の開放時には隅が少し甘くなりますが、それでも開放から良好な値(good)を超えているので、大きな問題はなさそうです。
歪曲はかなり小さい値となっていますが、このレンズは歪曲の電子補正前提のレンズなので、これは補正適用後の値だと思われます。
このレンズは広角ズームと標準ズームを1本でカバーでき、荷物を減らしたい旅行や散策等で大いに活躍してくれそうなレンズですね。
ゼッカミラー
価格が高いと思いましたが、既存レンズの価格改定がありましたので、既に改定後レベルの値段と言う事なんでしょうね。
それにしても、価格が上がる一方なので、欲しいカメラ、レンズがあるなら今の内に無理してでも購入した方がいいかも。
CVN-65
他社ユーザーだけど、このレンズは羨ましいです
ポタリン
パワーズームを期待していたのですが、ズームリングは重くなく滑らかでフォーカスブリージングも少ないなら、動画メインのハイブリッドシューティングに最適なレンズになりそう。
手持ちでアクティブ手ぶれ補正ONでもワイド端実質24mm弱なので旅なら身軽にこれ一本で行けます。
フォーカスブリージングもPZ16-35 F4 Gと同程度なら本体のブリージング補正OFFで使えるのでクロップも若干少なくなります。
2月10日を心待ちにしています。