OMDSが、m4/3用の換算4倍の高倍率の望遠マクロ「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」を正式に発表しました。
・OM Digital Solutions drops OM System M. Zuiko Digital ED 90mm F3.5 Macro IS PRO(DPR)
- OMデジタルソリューションズは、m4/3用の倍率2倍(35mm換算4倍)マクロレンズ「OM SYSTEM M.ZUIKO 90mm F3.5 Macro IS Pro」を発表した。
- このレンズは最大2倍マクロ、2倍テレコン使用時は4倍(35mm換算8倍)を実現するAFレンズだ。手ブレ補正機構はシンクロISに対応し、オリンパス/OMシステムカメラのボディ内手ブレ補正と協調補正させることができる。
- レンズ構成は、13群18枚。フォーカスリミッターのスイッチを「マクロ」位置にすると、2つのフォーカスグループが連動し、超近接撮影ができる。
- レンズにはフォーカスリングがあり、このリングを引くとフォーカス距離の目盛りが表示され、(オリンパスまたはOMシステムのカメラでは)マニュアルフォーカスを行うことができる。
- 専用のISスイッチ、カスタム機能を割り当てるためのL-Fnボタン、マクロ・0.25-0.5m・0.25-∞に分かれたフォーカスリミッッターも装備している。
- 重量は453g、長さは136mm、直径は70mm。
- 高倍率の接写のために、レンズの後ろに溝があり、M.Zuiko 40-150mm F2.8 Proの三脚座と互換性があるはずだ(OMDSはそのように宣伝はしていないが)。OMDSによると、この三脚座を単品販売する予定はないとのことだが、サービスセンターで調達できるかもしれない。
- 90mm F3.5 macro IS proは、2023年3月に発売予定で、希望小売価格は米国で1,499.99ドル、カナダで2,049.99カナダドルだ。
(以下、日本語版のプレスリリースより補足)
- スーパーED レンズ2枚、ED レンズ4枚、さらにスーパーHR レンズ、HR レンズを各1枚使用した13群18枚の贅沢な光学系を採用。
- 「超高倍率撮影はマニュアルフォーカス」という従来のマクロレンズの常識を打ち破り、無限遠から最大撮影倍率4倍、テレコンバーター装着で最大撮影倍率8倍という高倍率の接写時まで、撮影距離全域でAFでのピント合わせが可能。
- フローティング方式のインナーフォーカスを採用し、2つのフォーカスレンズ群をそれぞれ独立して駆動することで、高速なAFと収差を抑えた高画質を実現。
- 超高倍率撮影においても AFが可能となるため、「OM SYSTEM」のミラーレス一眼の特長のひとつである深度合成機能を使うことで、超高倍率マクロ撮影でも被写体にピントの合った写真が簡単に撮れる。
- レンズに搭載した手ぶれ補正機構とボディー内の手ぶれ補正機構が協調して手ぶれを抑える「5軸シンクロ手ぶれ補正」により、最大7段のぶれ補正能力を実現しています。さらにマクロ撮影において影響度が大きくなるシフトぶれの補正も、ぶれを検知する加速度センサーをレンズ内に搭載。
- OM-1と同様の IP53 に対応した優れた防塵・防滴性能、加えて-10°C耐低温性能を実現。
- 希望小売価格は23万1000円(税込)、発売予定日は2023年2月24日。
最近話題になっていた90mm F3.5が正式に発表されました。スペックはリーク情報通りで、レンズ単体で最大2倍(35mm換算4倍)の高倍率の撮影が可能となっています。テレコンにも対応していて最大4倍(換算8倍)の超高倍率での撮影ができるのはすごいですね。
このレンズは大きく重く高価ですが、高倍率撮影に興味がある方には価格以上に価値のあるレンズになるかもしれませんね。
あと、三脚座に関しては公式なアナウンスではありませんがDPReviewは40-150mm F2.8 Proのものと互換性があると述べているので、流用できる可能性が高そうです。
14PROMAX
m4/3はこういった変わったレンズが出てくるから手放せない!
mekaroku
2月3日付「OM SYSTEM「ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」の詳細スペック」の「コメント
」に、次のように投稿しましたが、双方とも実現していて、非常に嬉しいですね。
********** 私のコメント **********
「角度ぶれ補正」だけでなく「シフトぶれ補正」も内蔵していて、4軸で「シンクロ補正」になるとともに、テレコンも装着可能となっていれば、いうことなしなんですが、欲張り過ぎでしょうかねぇ~?
hakaz
見たところ店頭価格で16~18万円くらいですから事前の噂での予想よりは安い(それでも高価なレンズですが)感じですね。
防塵防滴性能も含め真にOMDSにしかできないレンズがようやく出来たという感じがします。
OM-1使い
三脚座に関しては「Gizmomo freaks」のインタビュー(https://www.youtube.com/watch?v=MuOrAEn8ZQI)で触れてますね。
OMDS側は苦笑いでしたが一応「40-150mm F2.8 PRO」の三脚が使えるようです。
swing
やはりS-MACROは専用モードっぽい動作なんですね。
デジカメWatchによると、最近接から換算2倍(0.25m)までは被写界深度と画質確保のために開放絞りがF5に制限されるとのこと。でもまぁどうせ絞るだろって感じはします。
S-MACROは換算4倍(0.224m)から換算0.5倍(0.5m)まで、S-MACRO以外は換算2倍(0.25m)以遠、ということで、モード切り替えでも使いやすそうに見えます。
三脚座は、製品特徴の最後の所に「顕微鏡用スタンドに3Dプリンターで制作したスリーブを使って装着」という例があるので、あのスペースは三脚座に使って良いことは確定のようです。
3Dプリンターだと一般人にはどうしたら良いんだって感じですがw
40-150mm F2.8 Proの三脚座が使えるならそれが一番良いですね。三脚座外して手持ち運用オンリーの人多いでしょうから、意外と入手できるのでは。うちでも一度も使わずしまい込まれてます…。
というか、活用するために買えと言うことかなこれは(笑
One
OMDSホームページの作例に、海野さんと吉住さんのレビューも掲載されていますね。
背景のボケの美しさは、OM時代の90mmF2.0や50㎜F2.0を彷彿とさせますね。。
様々なマクロレンズを使ってきた海野さんに、「かつて使ったどのマクロレンズより色収差の少なさ、解像感共に最も優れていると自信を持って言うことができる。」と言い切らせるだけの性能ってことですよね。。
三脚座も40-150mmF2.8と供用できるなら、外しっぱなしにしているので付けて試せそうです。
なんかもう完全に、買う気スイッチが入ってしまった・・・。
kooth
これならトンボから蟻までフォローできそう。
パナ使いのおっさん
こういうとんがった製品は大好物です。高いけど買っちゃおうかな
ラビリンス
現在60mmマクロを使っていて、その軽量・細身のレンズが草花の狭い隙間から狙うのに便利なので、このサイズ・価格なら様子見かなと思っていましたが、作例を見ると物欲が揺り動かされますね。
他に欲しいものもあるので・・・う~んこれは困りました。
NEMUI
30mm F3.5 Macroとフォーサーズ用50mm F2 Maco持ってるけど
あまり出番が無い。
良いレンズなのは分かるけど、高いし買わないかな。
それよりも超望遠ズーム欲しい。50-250mmクラスお願いします。
あっき〜
いいですよね。まさか手ぶれ補正とテレコン対合までw
OMはやっぱり『要らない人は完全に要らない』だけど『必要な人にはめっさ必要』なところを攻めて欲しいですよね。
いつか手持ち顕微鏡とかもwww
014052
【超高倍率マクロセット】90mmMacro+MC-20とかネットショップで出てますね。単品で購入より安くなっていました。欲しいけど高いな。
kankan
前回の噂でテレコンとセットでリークの値段なら…と言ってる人がいましたがその通りになって良かったですね。
SR-T101
40-150mm F2.8 の三脚座ならば、amazonで中国製の互換品が売ってませんか?
純正がパーツ販売してくれないのであればその手もありますね
(思いつきなんであくまでも自己責任でお願いします)
ぶらりん
製品ページの作例、なるほどキレッキレッマクロレンズと深度合成、手ぶれ補正、ハイレゾショット。
今まで見えてなかった世界が見えてきますね。
こういうのは試したくなる。
lanzawx
思ったより大きく、重いです。重さが増えるのは気になりますが、単体で2倍マクロしかもAFができるのはこのレンズだけなので、予約してしまいました。
テレコンも対応しているようなので、手持ちでどこまで頑張れるか気になるところですね
管理人
昔OMオーナーさんへ
ご指摘ありがとうございました。修正しました。
SA-11
距離目盛が備えてあってまずは一安心。1.4倍テレコンをつければわたしにはちょうどいい望遠マクロになりそうだと思いました。素晴らしいレンズを出してくれたOMDSに感謝です。
OM-6Ti
20世紀末、フィルムカメラのOM-4Tiを頻繁に使っていました。
その時組み合わせたマクロレンズにズイコーマクロ135mmF4,5、90mmF2.0、50mmF3.5、38mmF2.8、20mmF2.0+オートベローズ、エクステンションチューブがあります。これで昆虫や花等を良く撮影しました。
今回発売予定のレンズは、これらのレンズシステム全てを包括するのではないか?と思われるような一品です。価格は20万円程度のようですが、ある意味価格破壊的な万能マクロレンズとも言えます。
当時使っていたOM-4Tiになぞらえて、「OM-5Ti」あるいは「OM-5Mg」あるいは「OM-5Cu」として、現在のOM-5に大型のバッテリーもグリップでつけられるような真のシステムカメラを登場させて頂きたいものです。
しかし、このレンズが出ただけでもOMシステムが継続されていると思われ、好感がもてます。半年後には多分、このレンズ使っていると思います。
マクロ
春から昆虫が出現しマクロレンズが活躍する季節になります。
通常の撮影は60ミリマクロでこなせますが、モンシロチョウの卵や1齢幼虫などは
2ミリくらいしかないので、このレンズが活躍します。AFで撮影できるので
撮るのも快適になると思います。今まではキヤノンのMP-E65ミリでしたのでMFでした。
昨日、予約しました。発売日が楽しみです。
Delphi
MP-E65を久々思い出しました。あれは、ガンガン伸びましたからね。
Youtubeの開発者と田中さんの動画を見ましたが、
結構ホールド感じもよさそうですし、開発者の自作のディフューザーも凄い良いですね。久々マクロ熱が上がってきました!
これは、買いですね!
ルリビタキ
>レンズにはフォーカスリングがあり、このリングを引くとフォーカス距離の目盛りが表示され、(オリンパスまたはOMシステムのカメラでは)マニュアルフォーカスを行うことができる。
私はパナ機でも使用する予定なのでこの( )書がひっかかりました。
メーカーのプレスリリースにはそのような記述は見当たらないようですし、
同様のマニュアルフォーカスクラッチ機構を搭載している下記のレンズでは
問題なく使えているのですが。
300mm F4 IS Pro
40-150mm F2.8 Pro
12-40mm F2.8 Pro
昨日ポチッてしまったのでとても気になります。(^^;
swing
ルリビタキさん
レビュワーの勘違いじゃないですかね?
あるいはL-FnにMF切り替え入れてる人多そうなので、その操作手順と混同してるとか。パナはGH5M2でL-Fnに対応したっぽいですけど長らく非互換だったので。
L-Fnはレンズによって無かったりするので、自分は使ってませんが、特設サイトの吉住志穂さんの記事でもMF入れてたりするので、使用頻度高いのかもしれません。
自分は録画ボタンのFnをMF切り替えにしてる事が多いですね。AF後にMF微調整したい時にMF切り替えしてのんびり操作してる。
フォーカスクラッチは使わない。現在のピント位置のまま、AFからMFに切り替われば便利なんですけどねぇ…。ずれちゃうので。
しかしこのレンズ、当然パナ機でも使えますねぇ。GH6で昆虫動画とか捗りそうだ。
ルリビタキ
swingさん、コメントありがとうございます。
勘違いであることを願っています(^^;
>現在のピント位置のまま、AFからMFに切り替われば便利なんですけどねぇ…。ずれちゃうので。
私がメインで使っているDC-G9とGX8では「AF+MF」という設定項目があって、
ここをONにしておくと、AF合焦後そのままピントリングでMFできます。
(今調べたらGH6でも同じ設定がありますね。取扱説明書 P506)
また、DC-G9ではL-Fnボタンに対応しています。私の場合、
DC-G9では被写体が前後にあるとき、
Far(後ろ)に合わせるか
Near(手前)に合わせるか選択できる機能があるので、
L-Fnボタンとカメラ前面のFn4ボタンにNear、
AF/AEロックボタンにFarを割り当てています。
この機能はかなり強力で
ピントが背景に引っ張られやすいシチュエーションでも
Nearで簡単に手前の被写体に合焦させることが出来ます。
背景が繁みの野鳥撮影などでは非常に便利です。
(繁みや枝葉の隙間を抜いて撮るときなどはFarを使います。)
バフ
まさにこのレンズのためにOMシステムを構築する、といったレンズですね。
F値2.8なら、と最初は思いましたが、そこから等倍ではなく2倍、テレコン対応、手ブレ補正と、期待を裏切る鬼スペックで、納得の逸品です。
換算180mmマクロなので、昆虫を撮らない人には無用と思いますが、M4/3ならではの被写界深度の深さを生かした物撮りにも使えますね。
新しい世界を開くレンズの登場に拍手。
NaoNao
え、そういえば、8日はエキサイティングな発票を予定
って書いてましたけど、まさかの90mmマクロのみ?
ファームアップで既にリークしまくってるから、仕様はわかるけど、
エキサイティングって感じじゃないのよね。ちょいがっかり・・・
ルリビタキ
本日レンズが手元に来ましたので早速試したところ
パナ機(DC-G9)で本レンズのマニュアルフォーカスクラッチ機構が
無事動作することを確認しました。
ただ、この場合ピントリングの回転角はほぼ90度しかないので
微妙な調整は難しそうです。(最短と無限遠で止まります。)
なお、DC-G9ではフォーカスモードレバーをMFにすることでもMF可能でした。
この場合、ピントリングはバイワイヤとなってストップすることはありませんが
回転速度によってピントの調整幅が変わるのでかえって微妙な調整が可能です。
また、AF-ONをファンクションボタン割り当てると、
このMF状態からボタンを押したときだけAF動作させることが可能なうえ、
上にコメントした「AF+MF」設定ONでAF合焦後のMF調整もできるので、
心配した割には、結局マニュアルフォーカスクラッチは使わないかもしれません(^^;
試し撮りをするには天気が思わしくないので
とりあえず手近なものを撮影し
SILKYPIXで被写界深度合成してみました。
https://ruribipata.exblog.jp/32953386/