ソニーの「150-400mm F4 OSS」の特許出願

ソニーが150-400mm F4と70-200mm F2.8の実施例を含む軽量でありながらレンズの諸収差を良好に補正する技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:ソニーグループ株式会社
    公開番号:P2023039817
    出願番号:P 2021147121
    公開日:2023-03-22
    発明の名称: ズームレンズおよび撮像装置
  • 【課題】軽量でありながら諸収差を良好に補正することを可能にする。
  • 望遠ズームレンズの高画質化のためにはズーミングによる軸上色収差、倍率色収差、球面収差、および像面湾曲などの諸収差の補正が重要になるが、変動を抑制する場合、レンズ枚数が多くなる。
  • 本開示の一実施の形態に係る第1もしくは第2のズームレンズ、または第1もしくは第2の撮像装置では、軽量でありながら諸収差を良好に補正することが可能となるように、各レンズ群の構成の最適化が図られている。

  • 実施例1(150-400mm F4 OSS)※図のL53とL54が防振レンズ群
    焦点距離 154.53 238.80 387.86
    Fナンバー 4.12 4.12 4.12
    全画角 15.94 10.36 6.39
    像高 21.64 21.65 21.64
    全長 339.98 339.98 339.98

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  • 実施例2(70-200mm F2.8)
    焦点距離 72.14 120.82 193.95
    Fナンバー 2.88 2.88 2.88
    全画角 33.40 20.30 12.73
    像高 21.64 21.63 21.63
    全長 215.07 215.07 215.07

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キヤノンにはEF200-400mm F4L 1.4x、ニコンにはAF-S180-400mm f/4E TC1.4がありますが、ソニーもこれと同じようなカテゴリの望遠ズームを検討しているのかもしれませんね。ソニーのレンズはワイド側が150mmなので、200-400mmや180-400mmよりも更に使い勝手がよくなりそうです。

ただ、この150-400mmの実施例ではキヤノンやニコンのレンズのようなテレコンの内蔵が考慮されていないのが気になるところです。