CIPAが、2023年1月のデジタルカメラと交換レンズの生産出荷実績表とグラフを公開しています。
2023年1月のデジカメの総出荷台数は前年同月比で64.6%(金額ベースで81.1%)と、台数ベース・金額ベース共に前年同月を大きく下回る結果となっています。昨年の後半は比較的好調に推移していたデジカメの出荷台数ですが、今年は出だしから厳しい状況になっていますね。
地域別の出荷台数は台数ベースで日本が前年同月比で81.8%、中国が76.1%、日本中国以外のアジアが75.9%、欧州が57.1%、米州が51.1%、その他地域が101.3%となっていて、欧州や米州の落ち込みが顕著ですが、日本は比較的落ち込みは軽微のようです。
カメラの出荷台数のうち、レンズ一体型は前年同月比で62.7%(金額ベースで90.6%)と台数ベースでは大きく数を減らしています。レンズ交換式は前年同月比で65.5%(金額ベースで79.6%)と、台数ベース・金額ベースともに大きく前年を下回っており、これまで強かったレンズ交換式カメラも今月は失速しているという印象です。
レンズ交換式のうち、一眼レフの出荷台数は5万6298台、ミラーレスは20万5930台で、特に一眼レフが先月の15万2680台から約1/3まで台数を大きく減らしているのが目につくところです。
ROBSON
10~11月ピークに落ちてますね、ドル円やユーロ円のチャートに似ている印象です。
ドル円、ユーロ円は1月を底にチャートが上がっているので、
2~3月の出荷数量グラフは上向きになると予想します。
あくまでも素人予想です汗
"円安効果"と言わせないようにガンバってほしい!
だーやま
去年がコロナ禍からの回復の流れで一時的によく見えていただけで、こうやって見るとカメラ市場の縮小の大きな流れには歯止めがかかっていないように見えますね。
また、世界的なインフレの加速で生活防衛を意識せざるを得なくなった状況においては、カメラなど生活必需品ではない高価な製品は真っ先に支出削減の対象になるのでしょう。
アキオ
中古市場のデータが無いので本当の事は分からないが新品は高くなりすぎたのでは、メーカーとしては仕方がない事なのだろうが、デジカメの中古は比較的早く価格が下がる上に普通の人には実用上十分な性能を持っている、現行の性能を必要としている人は実際の写真を撮っている人のどれ位いるのか、と言って他社より低性能低価格の製品を出すにしてもフラグシップは必要だし、そのための研究費は罹るのでしばらくは淘汰の時代が続きそう。
加藤
インフレの影響もありそうですね。
ただ、ミラーレスは元々高い上、さらに
値上がりが止まりませんし、
今後もカメラ離れがさらに進むのではと
危惧しております。
にこぷん
昨年の販売増は値上げ前の駆け込み需要もあったかと、中には30%近く値上がった商品も見られました。
ただ3年ぶりに開催されたカメラショーは盛況だったと聞いています。新製品が揃うこれからまた巻き返すといいですね。
to
1年のスタート地点がこの低水準だと過去2年のグラフのどちらの動きをたどろうとも、出荷数が過去2年に並ぶことは無さそうですね。
公には下げ止まったと言いつつ行った各社の値上げもこれを見越してのことだったのでしょう。
REM5
昨年の終盤は、景気回復後の年末商戦を見込んで各小売業者が発注を増やしたものの、思ったほどは販売台数が伸びなかったために、在庫対応で年始は入荷を減らしたというところでしょうか。
趣味に関する商品は、景気の低迷に敏感ですね。
アスペクト
カメラ市場の縮小、カメラ離れという言葉で語られることも多く感じる近年ですが、
本格デジタル化前の2000年頃やそれ以前の頃の、言うなれば本来の規模に売れ行きが
戻りつつあるだけなのでは?とも思えます。
2010年前後の時期が特殊な状況であり、一過性のブームやボーナスステージにより起きたバブルだったとも言えるのではないでしょうか。
ほる
>アスペクトさん
言われてみれば、デジカメが存在しなかった子供の頃、家でカメラを所有している友達はそんなにいなかったと思います。
残っている昔の写真も、学校行事やイベントなどで写真屋さんに撮ってもらった記念写真ばかりです。
写真がここまで手軽で身近になったのは、やはり「写メ」からなのかなと改めて思いました。