日経ビジネスに、ソニーグループ副会長の石塚茂樹氏の同社のデジタルカメラの軌跡を振り返るインタビュー記事が掲載されています。
- コニカミノルタと事業統合・事業継承して最初のモデル「α100」が出ました。これは、中身はほぼコニカミノルタという感じですね。その後「α700」「α200」「α350」が出ます。初号機のα100だけはちょこっと売れたけれど、あとはいまひとつでした。
- 08年に、フルサイズのCMOSセンサーを搭載した「α900」という、本格的な一眼レフカメラのハイエンドモデルを出します。気合を入れた本格派のカメラですが、残念ながら、これも売れませんでした。
- それで09年に、「ソニーでやるんだったら、やっぱり電子化をどんどんしていこう」ということで、ミラーボックスを取り去って、固定式のハーフミラー(トランスルーセントミラー)を入れたモデルを何モデルか出します。
- 今だから言えますが、デジタル一眼レフのαシリーズは06年から始めて、このように様々な取り組みをしたんですけれど、正直鳴かず飛ばずで、ずっと赤字続きだったんです。コンデジが売れに売れていた。だから、事業本部としてはソロバンが合っていた。(レンズ交換式単体で)黒字化するまでずいぶんかかりました。
- 2007年ごろに、マイクロフォーサーズ陣営から「ファミリーに入りませんか」と打診がありました。
- 08年の秋でした。今後3年間の中期計画のブレインストーミングを部内でやりまして。当然、ソニーのレンズ交換式カメラの小型化、イコール、ミラーレス化をやっぱりやらなきゃいけないだろうと。そのときのフォーマットというか、どういうシステムにすべきか。その1としては、「マイクロフォーサーズをそのまま受け入れましょう」と。その2として、「αの資産とブランドを維持しつつミラーレスに移行して、ミニチュアライズしたのをやりましょう」と。他にもいくつか案があったけれど、現実味があったのはこの2つでした。
- 「マイクロフォーサーズでやれば、確実に小さくなるよね」と。でもそれだと、完全に競合と同じ土俵になっちゃう。そしてご指摘の通り、せっかくコニカミノルタからαの資産を受け継いだのに、マイクロフォーサーズで違うものに乗り換えちゃったら、すべてがムダになっちゃいますよね。だったらまだ、自社開発のほうがいい。それが現在まで続いている「Eマウント」ですね。
- 正直に言うと、当時考えていたミラーレス商品は、ポケットに入る小さいカメラとして、一般コンシューマー向けだと思っていたんですよ。なので、レンズも標準的なシリーズしか用意するつもりがなくて、フルラインナップまでつくる気はなかったんです。
- (インタビューアー:将来はEマウントがフルサイズのイメージセンサーに対応して、レンズもフルラインナップになるなんて)ないない、このときは全然思っていません。最初の頃のミラーレス開発は、いわばT1をつくったときの「やっちゃえ、ソニー」のノリですね(笑)。
非常に長いインタビュー記事なので6回目と7回目のごく一部だけ引用しましたが、どの回も非常に面白い内容なので、興味のある方は元記事を最初から読んでみてください。
Aマウントカメラに関しては、「様々な取り組みをしたんですけれど、正直鳴かず飛ばずで、ずっと赤字続きだった」と述べられていて、かなり苦戦していた様子が伝わってきますね。OVFにこだわったα900や、トランスルーセントミラー機のα99など興味を引くような機種は多かったですが、売上にはつながらなかったようです。
ミラーレス参入の際には、m4/3陣営への加入も結構真剣に検討していたようで、もしここでソニーがm4/3への参加を決めていたら、各マウントの勢力図は現在と全く違うものになっていましたね。
また、Eマウントも当初はフルサイズもレンズのフルラインナップも全く想定していなかったようで、当初はノリと勢いで開発して後から本格的なミラーレスシステムへと舵を切ったようですね。
swing
ソニーがm4/3に入っていたら、今の躍進は無さそうですね…。
ミラーレスの初期は、NEXとm4/3の規格競争で一気に進展していましたから、同じマウントでヌルめの競争していたなら今のソニーはなかったかも。
Eマウントのマウント口径は、Aマウントといわゆるバリューアングル(センサー縁からマウントに内接する角度)が同じなので、経営者はフルサイズを検討してなかったとしても、設計した技術者は視野に入れてたんだろうと思ってました。
実際、NEX登場時は異様に太いマウントに驚いた。カメラからはみ出してたもんね…。
でもこのはみ出すデザインが先にあって、それに合わせるようにマウント径が決まったとしたなら、恐ろしいまでの偶然です。
まぁでも「こんなこともあろうかと」的な設計だった可能性も高そうですが。Eマウントフルサイズカムコーダーはすぐ出たし。
しかしこういう裏話が聞けるのは良いね。失敗した事とか赤裸々に語ってるし。
デジカメ黎明期~全盛期の貴重な資料になりそうです。
霙
裏話も聞けて非常に面白い内容ですね。
SONYらしさを市場が求めてなかった、というのが悲しいです。
実際、Aマウントの頃は新機能よりも正当進化を望む声が多かったのを覚えてます。
しかし、SONYならやってくれる、SONYは何をするかわからない期待がある
そう思わせる力がSONYにはあるんです。
個人的には、SONYらしさをどんどん提供してほしいです。
他にそう思わせる企業はないです、SONYだからこそなんです。
棒燃
最初のNEXは、ボディに比べてマウント径が大きく、強引に小型に見せようというデザインでした。APS-Cセンサー用としてはやや大口径だったことが、その後のフルサイズ開発に挑戦させたのだと思います。初代ウォークマンがヒットした後、社長が「次はこのサイズで作れ」と言ってカセットテープを開発陣にみせた、というエピソードを思い出しました。SONYのチャレンジ精神は受け継がれていたのですね。これからも楽しみなメーカーです。
ロッキーチャック
デジカメWatchでもEマウントはフルサイズを想定していなかったと開発者が言ってましたからね。後からがんばってフルに対応したのが実情だと思いますよ。
せらびー
ソニーのカメラはNEX-5が最初ですが、当時は動画撮影がとても使いやすく写真も撮れて便利でした。
ミラーレスカメラは世間で下に見られ寂しい思いの中、フルサイズのα7が発売され一眼レフカメラの終わりを感じました。
ヤマ
ここ数年はマウント口径を大きくしてきた他メーカーのカメラが気にはなっていましたが、Eマウントのマウント口径が小さいからこそ今では小型フルサイズを進化させていけるのはソニーでなないかと期待しております。(全モデルを小型化するといいという意味ではありません。)
フルサイズを想定していなかったということがいい方向に行くことを願っています。レンズも他メーカーより小型軽量が揃ってきていますよね。
西やん
石塚さんは正直で好感を持ちます。一眼レフやTLMのαは正直売れなかったと告白していますし、Eマウントも最初はフルサイズとか膨大なシステム展開を考えていなかった、と言い切っています。ネットでは、Eマウントは最初からフルサイズを想定して作られた、などという説がまかり通っていますが、それが後付けなことがはっきりしましたね。こういう正直なところがソニーの良さだと思っています。
こめつぶ
NEX-3がはじめて買ったカメラです
当時カメラのことなんて全く分からず、ネットで調べて綺麗な写真が取れて初心者向けでで小さい奴が良いならこれがおすすめ、みたいな感じで紹介されてたのでこれにしたんですよね
買った日にとりあえずリビングのテーブルに空き箱とダブルレンズの片方のレンズを置いて写真撮って、凄いカッコよく映ってびっくりした覚えあるな
まあ今見たらなんてことのない写真なのかもしれないけど、ガラケーでの写真しかとったことなかったから周りがボケて対象が際立つ写真が衝撃だった
XTR
初代NEX-5はミラーレスカメラというコンセプトにおいては、ある意味最初にして完成形だと思う。
Lacnor
妄想ですが、一部の技術者がフルサイズ対応もできるマウント径に仕込んでおいたり、上層部からその点を「なんでこんなに大きくする必要があるのか」と突っ込まれたり「いやいや強度的にですね...」と建前をたくさん並べたりしたんだろうなぁと想像してしまいます。
初期のNEX系や第1世代のα7系は小型軽量で、またソニーらしい造形でもあり、昔からソニーデザインを好んでいた私にはとても刺さるものでした。
最近のソニー機は"撮るため・詰め込むため・一般受けするため"の造形になってきているように僕は感じております。最新機種も愛用してはおりますが、10年か15年に1回くらいで構いませんので"ソニーらしさ"全開の小型軽量でキレッキレな造形のフルサイズミラーレスを出していただきたいものです。予約して買いますから。
さばしろ
EマウントはEF-Mよりも1mm小さいから別に大きくないです。
普通にAPS-C対応で作ったマウントでしょう。
電子補正が出てきてフルサイズでも問題なく使えるようになっただけかと。
M-KEY
α900はそれなりに売れていたと感じていましたが、ソニーの想定には届かなかった?
当時のユーザーとしてはサブ機として使える機種が不在で、せっかくのCMOS機なのにライブビューができないのが不満でした。
操作系は同じで併用できるAPS-C機やライブビューが可能な後継機があれば少しは違っていたかもしれません。
あと、特殊なホットシューもマイナス要素でした。
Eマウントにかんしては、Super35mmを前提にしたサイズにしたと聞いています。
今のように35mmフルが主流になるとは思ってはいなかったが、無理すれば入るくらいの想定はしていたようです。
ソニーがMFTから参入を打診されていたとは・・・
MFTのシステムはEマウントのAPS-Cと併用していた時期がありました。
MFTのレンズは画角の割には小型軽量ですが、焦点距離とボケ量を考えると決して小型とは言えず、撮影用にパッキングするとEマウントの方が荷物は小さくまとまりました。
防塵防滴というメリットがMFTにはあるのですが、Eマウント機も小雨程度なら問題ありません。
カルロス
αもMFTも使っている身としては非常に興味深い記事です。
初めての一眼がNEX-3Nで、その後フルサイズやMINOLTAのαにも手を伸ばしてしまっているので色々思いを馳せながなら読みました。
SONYがOMDSを買収して、αのように引き継いで第一線を走ってくれたらいいのになぁなんてよく思います。
破格どっと来ぬ
Eマウントの径は、アダプタ経由でフルサイズ対応のAマウントのレンズをつけてもぎりぎりケラれない大きさですので、マウント設計者がフルサイズ対応まで考えていたのだろうなと想像します。
もしかするとどこかで「こんな事もあろうかと」って笑っている技術者の方がいらっしゃるかもしれませんね。
あくまでも個人の妄想ですが。
ろろ
こういう裏話があったのですね。
正直αユーザーになるまではソニーの印象はよくありませんでした。耐久性やマウント系など手厳しい指摘も多かった。しかし実際に使うと結構丈夫で、レンズの描写も他社に全く負けていない。ノリでマウントを作るのにAマウントの面倒見は良かったり、良いメーカーだなと考えが変わりました。
ただ最近は野心的な製品が減っているような…。着実に弱点を潰している印象ですが、そろそろα9のような革新的なモノが見てみたいです。
ふわた
個人的にSony ファンになったきっかけはrx10とa7sです。カメラ知識なんてまるでなかったですが、そんな人間にも「なんかわかんねえけどすげえのが出た!」って思わせる力がありました。そういうものをずっと待ってる気がします。Sonyならやってくれると期待しつづけています。
白髪爺
面白い話ですね。興味を持って読みました。
小型軽量を売りとするNEXシリーズが売られていた頃、量販店の売り場にいたソニーの販売員の方曰く、「小さいので敬遠されてさっぱり売れません。良く写るんですがねえ・・・」と。そこで、私から、「カメラにレンズを付けるのではなく、レンズにカメラを付ける。もっと極端に言えば、レンズに撮像素子を貼り付ける。そんな風に考えれば、これが本来のあり方です。自信を持ってお客さんにお勧めして下さい」と激励。
写りさえ確保出来れば、カメラもレンズも小さいに越したことはない。ベンツは、「必要悪でエンジンを積んでいる。モーターでも原子力でも何でも動力源はかまわない。動けば良いんです」と言ったとか。同じように考えれば、アルファシリーズは正解です。
マウント径の件ですが、技術者の中には、上層部の方針に従っているふりをしながらも、フルサイズにも対応できるよう密かに仕組んだ方がいたのでしょう。言われたことをやるだけの人材しかいない組織は、やがて困難にぶち当たります。自分ならどうするか、常に考えて行動できる人材こそが重要です。そういう意味で、ソニーには優秀な人材がいたのではないでしょうか。
さいたまじん
上層部の指示に逆らって技術者がEマウントをフルサイズ対応にしたなんて考えすぎでしょ。小さめなだけで初めからフルに流用できる大きさだったってだけのことです。
xylogen
ニコンのレフ機を使っていた時はソニーのフルサイズミラーレスは無理があると思っていましたが、今思えばあのソニーの挑戦は業界全体に大きなインパクトを与えたと思いました
今ではニコンZとソニー機を使っていますが、ニコンZはあの変革がなければなかなか生まれなかったのかなと思います。
フルサイズミラーレスの時代になってしばらく経つのですが、3社がそれぞれ強みを出してしのぎを削っている状況は面白いです
Lattlx
Eマウントの径が故意か偶然かはともかく、Aマウントのレンズを問題なく使用できて、今も高品質なフルサイズ対応レンズを出し続けているというのは凄いことだと思います。
小型軽量を求める需要と電子補正の技術が向上した現在の流れに上手く乗ったマウントですよね。
ぽにょ
自分的には設計者がこっそりフル対応にしておいたという方が夢があっていいんですが。
設計側の秘話があるなら聞いてみたいですね。
ぱっかー
言い方は悪いかもですが、けっこう行き当たりばったりな会社なんですねソニーって(汗
メキシカン
仮にSONYがフォーサーズ陣営に入っていたとしても、会社のマインドが同じであればα9に近い製品が出ていると思います
市場からは好印象を持たれてSONYがそれならいっそフルサイズに参入するかと思い立ってもその時はコニカミノルタの資産も技術もロストして、CANONやNIKONを抑えてミラーレス市場を席巻するなど想像もできないような苦しい戦いが強いられていたのでしょうかね
全てがifの話になってしまいますが、SONYは大企業の体力がなくてはできないことをし、日本経済を支えるトップブランドの一つとしての責務を果たしたのだと思います
ドラネコ
当初はm43参入も考えていたとの事ですが、m43で携帯と画質が両立するハンズフリー動画機とか出してもらえれば嬉しかったんですが。とはいえ、スマホの勢いから見ると、ソニーの選択は正しかったんでしょうね。
つくし
最初からEマウントの大戦略を描いていたわけではないという話で、技術的にフルサイズを考慮せずに作ったという話ではないでしょう。
新しいマウントを立ち上げるのにフルサイズを検討していなかった。でも、頑張って小型化していたにも関わらず何故か無駄に大きいマウントだったおかげで偶然ギリギリフルサイズもできた。というのは不自然です。
技術的にはフルサイズもできるようにしていて、α7を作る時にEマウントか新マウントかの2択から判断したのだと思います。
キヤノンもEF-Mをフルサイズ化できるようにしていたけどEOS-Rを作る時にEF-Mか新マウントかでRFを作る判断があって、フジのXマウントは本当にフルサイズを考えていないかったからひと回り小さいのだと想像できます。
swing
よく考えてみれば、ソニーって1インチ機沢山出してるので、m43に参画してたら、その辺りのコンデジっぽいのがことごとくm4/3だった可能性がありますね…。
ちょっと見てみたかったかも。
ソニーがEマウントでフルサイズが出せたのは、センサー技術の進歩が最大の要因だと思います。具体的には裏面照射センサーですね。斜入光特性の向上。
Eマウントがフルサイズとし、一方EF-Mがしなかったのは、裏面照射センサーの有無が大きかったかと思います。キヤノンの技術者が「まともな画質にならない」と言っていたのはこの辺りが要因でしょう。
もちろん、画質重視と小型重視というメーカーの哲学の違いもあるとは思いますが。
初代のα7はホント小型軽量でしたね。NEX-5も小さかったし、ソニーって最初の機種を徹底して小型化してくる癖でもあるのだろうか。
ほっじす
NEXが市場に登場した当時というのは、iPhoneがセンセーショナルなデビューを飾りスマートフォンという言葉が世界に広まったおよそ3年後に当たります。
この背景を考えると、あのタイミングでミラーレスの開発というのは現状の結果からみても先見の明があったと言えますね。
タスク
最初からフルサイズを想定していたら日和ってマウントを大きくしてしまっていたかも知れませんね
この制約に技術者が燃えたのか大口径マウントに遜色ないレンズが出来ているので結果良かったと自分は思います
標準サイズのレンズのシルエットがカッコいいですし
埼玉の大阪人
専用のCCDでライブビュー表示を可能にした
α350あたりのシリーズは、少なくとも国内ではそこそこ売れていたはず
でも赤字かぁ
だーやま
Aマウントのレンズを使う前提だったのがたまたまフルサイズに対応可能なマウント径になった要因かと思います。
Aマウントのレンズが使えるという事は、最終的にはフルサイズのイメージサークルが投影できるだけの内径がないとアダプター内のどこかで光が干渉してしまうのでギリギリ素通しできるマウント径にしたのではないかと思います。
本当に初めからフルサイズを想定していたら、こんな余裕のない設計にはさすがにしなかったと思います笑
歯車状絞り羽根
ソニーがEマウント規格策定時にフルサイズを想定してたかどうかという議論、久しぶりで懐かしいです。
EマウントのNEX登場の2010年、当時のソニーの勝本徹事業本部長のインタビューで「またフルサイズセンサーをαでだけ使うと決めているわけでもありません。(実際に商品化するかどうかは別として、技術的には)NEXにもフルサイズセンサーを搭載することは可能ですから」と答えています。https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/396897.html
今回の石塚茂樹氏のインタビューと合わせ、当時Eマウントはフルサイズでの展開は考えてなかった。しかし商品化するかは別として、当初からフルサイズ搭載可能な仕様という事で策定されていたということでしょう。
passer
当事者がEマウントはフルフレームなんて全然思ってなかったって言ってるんだから、これがソニーの公式見解ですね。
山男
明らかにフルサイズを意識していたにはマウント径が小さいですからね。まあAPS−Cには大きいんですけど、それでなんとかなっちゃったから今に至るっていう感じなんでしょうね。
京介
小型化を信条とするソニーがAPS-Cにしては無駄に大きなマウント径にする理由はありませんから、数十年単位で続くマウント規格の余裕ポケットとして設計時からフルサイズは想定されていたと思いますね
妄想と言われたらそれまでですが
ふなむしさん
お試しでEマウント用のフルサイズ用レンズを設計して、成り立つことを示した方がいるらしい。
それから怒涛のフルサイズ市場のトップランナーに上り詰める。
成功って戦略じゃなくて、ちょくちょく出るアイディアをどう拾い集めるかによると思う。
赤いおっさん
企業的に見れば売れなかった物・・・駄目と思われがちですが・・・
α900 は今でも現役で使ってます。
じっくりと 1枚ずつ撮影したい時には最高な相棒です。
CR
石塚茂樹氏の話をまとめると、
1■Eマウント策定時には、フルサイズでの使用は想定していなかった。
2■しかし、Aマウントレンズをアダプター経由で使用できることを考慮したので、結果的にフルサイズ使用に耐えるマウント径が確保されていた、ということですよね。
Kn
何人か同じ意見の方がいるみたいですが、最近のソニーで一番インパクトがあったのはα9です。
ブラックアウトフリーのイメージセンサー、新しいEVF、新しいLCD、はじめてのデュアルスロット、シンクロ&lan端子。新しい操作系。全部新しいのにサイズ据え置き。
チャレンジが詰まった機種で、ソニーの地位を確立したカメラだと思いました。
α1ですらイメージセンサーの置き換えにしか思えません。fx30もいいカメラだけど驚きはないです。
弁証法
もしかしたら有料の部分でお話に出ているか分かりませんが、
NEX-VG900という超変態機にも触れていてほしいです。
たしかα7より先にフルサイズのEマウントを実現していましたよね?
2010~15年あたりは、衝撃的にAFが進化したり、NEX-5、NEX-VG900、α7などカメラの旧習からはみ出した機種が出たり、東芝のセンサー部門を買収したり、このころのソニーは一挙手一投足に目を見張るものがあったと思います。
A7
「αの資産とブランドを維持しつつミラーレスに移行して、ミニチュアライズしたのをやりましょう」
これを石塚茂樹氏に提言した人こそα7誕生に繋がるキーパーソンのように思えます。
EE JUMP
Αマウントより小口径ですし、当初はAPS-C専用って言い切ってましたから、
フルサイズは考えてなかったでしょうね。
レンズ展開の遅さもあいまって、調子の良かったm43の市場に急遽割り込んだ感が
ありました。
NEX-5のマウント金具をボディからはみ出させて小型化するという発想は
既存のカメラメーカーには無いSONYならではのモノだと思います。
小笠原
Aマウントが売れなかったのはミノルタのファンからの不信感と所詮家電メーカーっていう、レッテルがあったからなんでしょうかね?自分はα57から入った新参者なので、そういう懸念が全くないどころかSONYブランドに対して信頼を置いていたので、すんなり受け入れられましたが、歴史があるAマウントブランドを引継ぐっていうのは、いろんな意味で相当難しいことだったんだなぁと思いました。
tpr
ソニーがマイクロフォーサーズに参入していればよりCyber-shot然としたレンズ交換式が出ていたんですかね。見てみたかった。
どこも一眼レフかフイルムカメラのようなデザインのカメラばかりなので
NEX時代のようなCyber-shotの流れを汲んだデザインのαが出れば飛びつくのですが…
ミノル
m4/3陣営に加わるか、Eマウントがフルサイズ対応できなかったら他社も含めてカメラ業界が相当違ってきますね。興味深い話でした。
良吉
フォーサーズは小さな画素で妥協して
デジタルに乗り切れないカメラメーカーを
救おうと考えた一時の過度的な規格と
思っていたので
画素に強いソニーは参加しなかったのだろう
と考えていましたが
面白い裏でしたね
APSに注力してデジタルに乗り遅れた
ミノルタを心配していましたが
ソニーがアルファが引き継いで
なるほどと納得したものです
ただ小口径マウントのニコンを嫌って
キャノンを買ったくらいなので
Eマウントのフルフレームは
個人的に感心はしませんでした
軽いノリで作られたというのは
ソニーらしいところでしょうか
みちる
今のミラーレス市場はソニーのおかげだと思っています。
α7Riiiとα9で一気に一眼レフを追い込んだ印象があります。
初めてcp+で体験した時は新しい時代を感じましたね。
新しい機種が出るたびにワクワクしていたのですが、最近は技術の限界なのでしょうか、新製品にインパクトを感じなくなってしましました。(細かい使い勝手などは改良されてより良いものになっているとは感じています)
ホワイト
もしフルサイズを前提にしていたら、
Eマウントが今より大きかったのは確実でしょう。
行き当たりばったりとはいえ、結果オーライの実例のひとつかと。
ソニーの4/3も見たかったかも、とは思うけれど。
えーぴーえす
Eマウントはフルサイズの割に小口径
互換性やサイズなどいい面もありますが、ニコンのFマウントを思い出しますね
Fマウントも近年はその設計の古さ(口径が小さい)からレンズの設計にかなりの制約が生じていたようです
Eマウントも将来的には、後発のキヤノンやニコンと比べてレンズの設計に苦労する時が来るんじゃないでしょうか
タスク
レンズが大きくなってでも高性能化したい場合は設計に苦労すると思いますが、レンズの小型化の方が望まれてるので今以上の設計の苦労は無いんじゃないですかね?
いがぐり
レンズの玉自体の大きさより、鏡筒が必然的に細くなるせいで、根本近くに機構を置けないほうが設計としての制約が厳しいでしょうね。
で、結局実際に見てみると、別にマウントが小さいからレンズが小型なのではないんですよね。
暗めのレンズでも途中から太くなっているので、結局は最大径は変わらないわけです。
小型化への恩恵はボディを小さくできるという方で、APS-C機やα7Cには特に恩恵が大きいです。
その代わり太いレンズをつけると指の入る隙間が狭い問題が出るわけですが。
スギノ
NEX-5で初めてレンズ交換式カメラを購入したので感慨深い記事ですね。
当時はAUTOでひたすら撮っていましたが、カメラの勉強した上で改めて
触って現像してみると、搭載されているセンサーが非常に優秀だな~と
しみじみ思ったのを思い出しました。カメラ史的にも名機ですよね。
NEX-5の現代版みたいな振り切った軽量カメラまた出してほしいです。
Eマウントは確かに後発組に比べるとレンズ開発の制約が大きそうですが、
マウントを大きくした後発組もカメラを小型化出来ない制約を引きずること
になります。
電子補正、AI補正で出てくる絵が決まってくるようであれば、マウント径が
どう転ぶかなんてわからないと思いますよ。
吉田
ここまで正直にいろいろ告白できるのは今ミラーレスで勝ち続けている余裕なんだろうけど、とにかく大企業らしからぬ記事で面白い。
えでぃ
せっかくの小型化ミラーレス。にしては
筒が大きすぎるな〜?と思っていました。
でもそれでよかった!