キヤノンが、EOS R5に4億画素の高解像度画像を生成する新機能「IBISハイレゾ」を追加する新ファームウェアVersion 1.8.1をリリースしています。
- IBIS機構を⽤いて、撮像素⼦をずらしながら9枚の画像を撮影。約4億画素の⾼解像度の合成画像を⽣成できる。複雑な建造物の輪郭や、⼈形やオブジェの細かい装飾など、被写体のディテールを⾼精細に再現。撮影後カメラ内で⾃動合成されるため現像の⼿間が不要。すぐにPCで確認できるため、ワークフローの短縮に貢献する。
※撮影時には必ずカメラを固定して撮影。
※1回のレリーズで9枚連続撮影を⾏うため、動いている被写体は正しく再現できない。
※電⼦シャッターに固定される。
※合成した記録画質は[JPEG(ラージ/ファイン)]となる。
※以下のパラメーターについては[IBISハイレゾ撮影]1枚⽬のパラメーターに固定される。
[オートフォーカス/ホワイトバランス/絞り数値/シャッタースピード/ISO感度]
- メニューに[IBISハイレゾ撮影]を追加した。ボディ内手ブレ補正機構を活用することで、より解像感の高い画像を記録することができるようになった。
- メニューに[通信設定をカードに保存・読込]を追加した。同一機種のカメラ間でネットワーク設定を引き継ぐことができるようになった。
- FTPサーバーへの画像転送中にトリミング、リサイズができるようになった。
- メニューにFTP転送時の「画像プロテクト」を追加しました。FTP転送を行った画像に、自動的にプロテクトをつけることができるようになった。これにより、FTP転送済の画像かどうかを判別することができる。
- 軽微な不具合を修正した。
海外で噂されていた通り、EOS R5に4億画素の画像を生成する「IBISハイレゾ撮影」機能が追加されました。EOS R5は発売から2年半以上経過していますが、ここに来て大きなアップデートが来ましたね。
IBISハイレゾ撮影機能はカメラ内で処理が完結するので、後処理で合成する必要がなく、後から追加されたハイレゾ機能として使い勝手はよさそうです。ただ、動体補正機能は無いようなので、建築物やスタジオの静物撮影など、動かない被写体専用ですね。
こーなん
さすがに馬認識とかの新しいAFは追加されなかったんですね
swing
縮小された小さなサンプルでも比較してみると違いがよく分かりますね。
シャドー部のディテールも向上してる。
露出を9倍にしたのと同じなので、ISO減感したような効果があります。その目的で使うのもありかもしれません。ベイヤ由来の偽色も減りますし、画素数向上以外でも使い道があると思います。
暴走レイバー
IBISハイレゾ撮影は三脚なしでは難しいようですね。手振れ補正も
一緒にはたらいてくれれば良かったのですが贅沢ですかね。
三脚をつかって壁を撮影してみましたが,近づいても見えないような
埃まで写っていてさすが24576x16384ドット、半端ない。
レンズもある程度選ぶようでRF24-70mmF2.8L IS USMですら
厳しいようで単焦点Lが一番良いようです。
ひとつ疑問なのですが,センサー表面にゴミがついちゃった場合どうなるのかなと。
絵画とか静物には使えそうです
ジャヌ
発売から2年経っているのにこんなことが出来るなんてEOS Rシステムのポテンシャルの高さに驚きですね。
軽いアストロレーサーみたいなのも出来るんじゃないでしょうか。
暴走レイバー
連投すいません、試した環境を書くのを忘れていました。
壁を撮影したのはRF50mmF1.2L USMで壁から3メートル離れての撮影です。
この距離の撮影でも壁の小さな埃が写っちゃいますので
恐ろしい解像度です。
今からいろいろ試してみます。
akarin
おー、本当にIBISハイレゾが実装されるとは…後からIBISの制御をここまで変更できるとは正直驚きました。
あとはAF周りのアップデートや、被写体認識の追加もあるのかな?と思っていましたが、今回そのあたりは更新無いのですね。
ハイレゾ追加だけで大型アップデートと言うには少々寂しいので、後追いでもう少し機能追加があれば良いかな、と思います。
TACASPIER
ハイレゾは本当に実装されましたね。
本当はAF関係の機能追加を楽しみにしていたので残念ですが、試してみたいと思います、
グラハム
AF系のアップデートが無かったのは残念ですが先日秋葉原のヨドバシのキャノンのスタッフがAFのテコ入れの話をしていたので今後に期待
4億画素って凄すぎですが流石にレンズを選ぶみたいですね
むしろ、単焦点Lレンズはそのポテンシャルがあるなら噂の高画素Rは1億画素など本当に積んでくるかもですね
白髪爺
グラハムさん>4億画素って凄すぎですが流石にレンズを選ぶみたいですね
・・・レンズは元の画素数に対応できればよろしいのではないかと思います。複数枚撮った元の画素数の写真をカメラ内で合成して画素数を増やすからです。
ここまで画素数が増えたら、PCの処理が大変でしょうね。メールに添付して送るにも送れなかったりして。ま、超高精細の風景写真などでは非常に有益でしょう。
私はOM-1使いですが、深度合成は多用するものの、ハイレゾは一度も使ったことがありません。カメラが手持ちハイレゾ対応なので、一度使ってみた方がよろしいかも知れませんね。なお、深度合成を多用するのは、300mm F4.0(実質600mm)で近くにいる昆虫や小さな花などを撮影する時で、さすがにカミソリのような薄い深度なので、深度合成しないと全体にピントが合いません。私に敵意満々のカマキリ君を深度合成で撮った時には、おどろおどろした感じが良く出ました。メインの被写体である鳥さんは動きが激しいので深度合成やハイレゾはさすがに無理。コンピュテーショナル・フォログラフィーは今後進展が望める分野です。各社頑張って、これまで撮れなかった写真が撮れるようになるとよろしいですね。
taka
手持ちでやれると良かったのですが。今後に期待ですか。
AFにアップデートがなかったのが残念です。
1点AFにトラッキング対応してほしいですし、
馬もRF100-400で撮る分には暗いレンズということもあり問題ありませんが、明るいレンズで撮ることを考えると瞳AFがほしいです。
ゆうキロ
白髪爺さん
IBISハイレゾ(ピクセルシフト)で4億画素を生成する場合、レンズも4億画素以上のポテンシャルは必要です。
なぜなら、レンズは動かさずにセンサーのみを動かした写真複数枚を合成するからです。
レンズを通ってきた像が5000万画素レベルであればいくらピクセルシフトで合成しても5000万画素程度の解像感のただ重い画像が出来上がるだけです。
すがこ
同じ4500万画素の画像でも、1ピクセルずつ動かして、違う色のカラーフィルターを通した画像を合成する(いわば擬似Foveon)のがピクセルシフト撮影だと思っていたのですが違うのでしょうか?
その原理であれば4500万画素に耐えうることができれば9枚合成でも十分な画質になる筈です。
よしお
OM-1のハイレゾは8枚の画像を使いつつも元のセンサーの4倍の解像度を生成していたと思いますが、R5は9枚の画像からそのまま9倍の解像度を生成するのですね。
ある意味、補完なしの忠実なハイレゾ?ってことでしょうか。
自分はR5ユーザーではないのですが、今後の作例などが楽しみです。
kooth
9枚のうちに縦横1ピクセルのシフトが含まれているなら、
ベイヤー配列のオリジナル画素数での偽色がなくなる分、
ペンタのリアルレゾリューション同様に
普通のレンズでも解像アップしますよ。
高解像のレンズが良い結果になるのは当然なので、
凝る人は凝る分成果を得られるでしょう、
どのみち、例えば工場夜景の煙とか水面や大気の揺らぎなどで
若干の破綻がでるから、
等倍鑑賞ではなく、縮小(例えば1億とか2億画素)して鑑賞する気でいれば、
使うメリットは大きいと思います。
NEMUI
私は、S5+24-105mm F4で9600万画素ハイレゾで撮ることがありますが、
このレンズで十分解像しています。
さらに今はOM-1になってますが、E-M1 MK2+50-200mm F2.8-3.5と言う
20年近く前のフォーサーズレンズでも5,000万画素で十分解像しています。
これから見ても4億画素に対応するレンズは必要ないと思います。
R5の4500万画素に対応できるレンズなら十分ではないでしょうか。
難しいことは分かりませんが、
4500万画素で撮った画像を合成するのですからね。
タスク
>すがこさん
それはソニーやペンタックスのピクセルシフトですね
α7RIVの6000万画素で16枚撮って2億4000万画素なので4枚分はピクセル重ね合わせに使われて4倍解像度までとなってます
EOS R5は4500万画素の9枚で4億画素なのでそのまま9倍ということになりピクセル合成はされてないと思います
すがこ
>タスクさん
ご教示ありがとうございます。
なるほど、縦横3ピクセルずつずらして合成するという事なんでしょうかね。
という事は解像感が上がるうえに、画素数の暴力でモアレや偽色なども目立たなくなりそうですね。
ら。
他サイトですでにハイレゾ検証してましたね。偽色・モアレに効果的とのことです。ただRAW非対応や機能的にも飛び道具の域にとどまっていることから、あくまでおまけ機能として考えるのが良いでしょうね。
ソニーや富士みたいにPC処理を挟まなくていい(OMやパナと同じ)のは楽そうです。
さすがに手持ちハイレゾはHWが更新されない限り無理でしょうね…とはいえ現状のままこの機能を搭載してきたCanonには驚きを隠せません。
swing
手持ちハイレゾはRAW連射しておけばPC上でツール使って合成する手がありますね。
お手軽ではないですが、連射しとけば良いだけなので撮影時の手間という点では楽です。どんなカメラでもOKだし。
自分はSILKYPIX Developer Studio Pro11使ってますが、2枚のRAW画像からでもハイレゾ化の効果はありました。正直驚いた。確実を期すなら4~8枚ぐらいは撮っておきたいですが。
ただ、ソフトの性能なのか、処理にものすごく時間かかるんですよね…。
カメラ本体で合成できるなら、それに越したことは無いと思います。
手持ちから4億画素をカメラ内合成は厳しいかもしれませんが、画素数2倍、あるいは1.5倍程度でも得られる画像は大きく品質向上するので、対応してくれると撮影の幅が広がって良いと思います。その場で確認できる方が良いし。
きんのすけ
なんでキヤノンはRAW記録に対応させなかったのかな。美術館などが依頼する複写、デジタル化は高精細な大型スキャナを使うことが多いと思うんですが、デジカメが使えるなら作業効率が圧倒的に上がります。
これでニコンだけがハイレゾ(ピクセルシフト)をやってないことになりますが、追随してくるんでしょうかね。
しゅう
きんのすけ さん
>なんでキヤノンはRAW記録に対応させなかったのかな。
今のRAW(CR3)フォーマットが4億画素まで対応できていないのかもしれません。
DEED
オリンパス/OMDSの手持ちハイレゾは擬似的なものとはいえ、三脚ハイレゾと比べても遜色のない効果が得られる検証もインプレスのサイトにあったと思います(1世代前の手持ち16枚合成の頃ですが)。さらに、被写体がわずかに動いていてよく見ると画像が破綻している場合でも、普通のrawの他にもう1つ拡張子ORIファイルが生成され、こちらを現像すれば1枚撮影と同じ破綻のない画像が確保できる、というのも、ハイレゾ老舗のノウハウというか、気が利いていると思います。キヤノンも画像合成はやってきているので、Markii1では手持ちも出来るのではないでしょうか。あとは各社動体対応が出てくればかなり面白いですね。
YW
αのピクセルシフトは元の位置で4回、横に1/2ピクセルずらした位置で4回、下に1/2ピクセルずらした位置で4回、斜め下に1/2ピクセルずらした位置で4回の合計16回のデータを取得して出力するピクセル数は4倍と分かりやすく、OMの三脚ハイレゾは元の位置で4回、斜め下に1/2ピクセルずらした位置で4回の8回分のデータから4倍のピクセル数を出力(つまり横と下は補完)でしたね。
αもOMもローパスフィルタレスのセンサーなので色情報を取得するのに同一ピクセルで4回のデータ取得が必要なのに対し、EOS R5のセンサーにはローパスフィルターがついているので、元のピクセル+1/3ピクセルずらした上下左右斜め位置x4で9倍のピクセル数のデータを取得して9倍のピクセル数を出力しているのですかね。
グラハム
みなさま、画素数の指摘についてありがとうございます
単純に画素数の数で考えしまいましたが、冷静に考えるといつもの4500万画素×9回の写真の合成結果ですからレンズは現状のでも十分対応できるみたいですね(盛大な勘違い
先日アップデートしたので近々試してみます
RAWに対応してない件はおそらく加工したデータになるからCR3の出力が対応してないのでは?って気がしますね
CR3のデータはセンサーから出力されたデータ+DIGICXの処理パラーメーターで構成されています
なので、複数の画像の合成結果をDIGICではCR3で出力できないのかと
HDRは処理パラメーターの出力と聞いたこともありますし
ななな
使い所は限られますが画質の改善が見込まれるので選択肢が増えることは良いことですね。ファームアップで対応した事自体に好感が持てます。
それにしても今更ながら、ボディ内処理が5秒程度でRaw出力も出来てIBISも効く普段使い出来るOM-1の手持ちハイレゾは中々のものですね。